第4回 製造業DX展[東京展][展示会・イベント レポート]
本展示会では東芝グループブースにご来場いただき、誠にありがとうございました。
今回の製造業DX展の東芝グループブースは「AIとの共創で現場を強くする 東芝のものづくりAX」をテーマに、東芝および東芝ITサービスが出展しました。
長年にわたり培ってきた製造業としてのものづくりの知見とAIなどのデジタル技術を融合し、現場が抱えるさまざまな課題の解決を支援するソリューションを、「AI・自動化」「スマートファクトリー化」「設備保全/運転・保守業務の効率化」「サステナビリティ(調達・設計)」「サイバーセキュリティ」の5つのコーナーにて展示しました。
各コーナーからトピックスをご紹介します。
「AI・自動化」コーナーからは、今回の東芝グループブースのメイン展示である「東芝のAIソリューション」をご紹介します。
東芝のAIソリューションでは、東芝が考える製造領域にAIがもたらす変革の姿や、知を継承するAI エージェント、近未来のフィジカルAI活用の取り組みについてご紹介しました。
中央のメインパネルでは「製造バリューチェーンで広がるAI技術のユースケース」として、東芝やお客様でのAI活用例や今後考えるAI活用シナリオをAI活用の広がりと製造・O&Mのプロセスでマッピングした1枚絵でご紹介。さらに、製造現場の喫緊の課題である技術継承を支援するための、熟練者の暗黙知を取り出す東芝独自の知識表現手法「知識ばらしTM」や、当社が実践を通じて確立したAIエージェントの導入メソッドについてもご紹介しました。
またフィジカルAIは、東芝欧州社のケンブリッジ研究所で長年研究されてきた領域です。次世代の製造・インフラ向けフィジカルAI技術について、ケンブリッジ研究所の取り組みをビデオでご紹介しました。
会場ではフィジカルAIの活用例として、パートナー会社様との連携によるヒューマノイドのデモンストレーションを実施しました。
ヒューマノイドの頭部と手先に配置されたカメラとセンサによって物品の色・形状を認識し、ピッキングして色ごとに指定されたボックスに仕分けしていく様子をデモンストレーションし注目を集めていました。
「スマートファクトリー化」コーナーからは、ものづくりIoTソリューション「Meister Factory シリーズ」をご紹介します。
Meister Factory シリーズは、製造現場で発生するデータを収集・管理し、現場と経営のデータを連携することで、現場改善や意思決定を加速します。本コーナーでは、自動車・部品・作業員の模型で構成した「工場のジオラマ」を使い、QRコードを組み合わせたデモンストレーションを実施しました。着工から完成、出荷まで一連の生産工程を上部カメラで撮影することにより、各工程の状況や作業時間を把握・測定するとともに、取得したデータがMeister Factory シリーズに送信・蓄積される様子を再現しました。さらに、蓄積されたデータをAIが分析することで、現場課題の解決を支援します。なお、撮影にはキヤノンマーケティングジャパン株式会社のネットワークカメラを活用した画像解析ソリューション「Vision Edition 2」を使用しました。
「設備保全/運転・保守業務の効率化」コーナーからは、作業員の状態や状況を把握できるリストバンド型センサ「MULiSiTEN(マリシテン) MS200」と「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」の展示をご紹介します。
MULiSiTEN MS200は作業員の手首に装着して、温度、湿度および脈拍などをモニタリングし、暑さストレスレベルを判定します。リストバンドのディスプレイに表示するほか、Bluetooth通信と中継器を活用することで遠隔地からでも状況把握ができ、体調変化の見逃しを防止します。また気圧センサにより、1.5m以上の高所作業および落下を検知・通知します。
Meister Apps 現場作業見える化パッケージは、MULiSiTEN MS200などのエッジデバイスやウェアラブルセンサから作業員の位置・動作・状態・発話の情報を収集し、時系列に統合蓄積して、多彩な見える化テンプレートを使って表示することができます。現場各所にビーコンを設置して装着者の位置や時間などの作業情報を記録しAIで分析することで、非効率な作業を発見して業務改善に活用したり、作業情報の蓄積・活用により現場作業の属人化を防ぐことができます。また、株式会社LIGHTのトラブル対応シューティングシステム「LIGHT Solver」と組み合わせた作業改善&技術継承のデモもご紹介しました。
「サステナビリティ(調達・設計)」コーナーからは、戦略調達ソリューション「Meister SRMTM」をご紹介します。
調達部門では、見積管理や、契約書・図面等の各種文書管理、取引先情報の管理など多岐にわたる業務を担っています。一方で、システムの分散によるデータ管理工数の増加や、海外との取引における各国法規制や地政学リスクの把握、原材料価格高騰等への対応などが課題となっています。
当ソリューションでは、こうした調達業務データを一元管理することが可能です。仕入先情報の蓄積・活用による調達リスクの低減に加え、市場価格などを参照しながら仕入先から提出された見積の査定を支援します。また、BCP対策として、国内外の1次~n次のサプライヤーの生産拠点を可視化し、災害発生時には状況確認メールを自動配信する機能も備えています。
また、過去の調達実績や関連情報を活用し、最適な見積作成を支援するAIエージェント(開発中)についてもご紹介しました。
「サイバーセキュリティ」コーナーからは、工場・プラント向け制御セキュリティワンストップソリューションをご紹介します。
DXの推進により、製造現場ではネットワークや制御システムの活用が進む一方、サイバー攻撃によるリスクも増大しています。セキュリティ対策を進めるにあたっては、何から着手すればよいかわからない、現場リスクを把握できていない、セキュリティ対応のためのリソースが不足しているといった課題があります。本コーナーでは、このような課題に対し、制御システムで培った長年の知見とセキュリティ運用ノウハウを融合した東芝のワンストップソリューションをご紹介しました。
現状評価(アセスメント)および改善コンサルティングによる最適なセキュリティ対策を提案し、サイバーセキュリティソリューション「Claroty」によってネットワークの脆弱性や潜在リスクを可視化、さらに東芝ITサービスによる24時間365日監視運用で、脅威への迅速な対応を支援します。
これからも、製造現場の競争力の維持・強化のために不可欠なAI活用を推進していく、東芝グループにご期待ください。

