人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA[展示会・イベント レポート]

本展示会では東芝ブースにご来場いただき、誠にありがとうございました。
今回の東芝グループ出展品をご紹介します。

今回の東芝グループブースには、東芝デバイス&ストレージと東芝情報システムが出展いたしました。

東芝デバイス&ストレージの展示では、車のコンピュータ化に向けた車載半導体の取り組みをご紹介します。

車両アーキテクチャは今、大きな転換期を迎えています。
エンジンやブレーキ、ステアリングから車内のスイッチやランプなど、各機能を制御する電子制御ユニット(ECU)の形態は、ユニットごとに個別制御する"ドメイン型"から、制御機能を集約し各ユニットはその制御下で機能分担して動作する"ゾーン型"へ、そしてソフトウェアで機能を定義するSDV(Software Defined Vehicle)へと進化しています。
東芝デバイス&ストレージは、この変革を支える車載通信技術として、車載通信プロトコル「CXPI(Clock Extension Peripheral Interface)」およびEthernetの新規格「10BASE-T1S」に着目し、新たな価値創出に取り組んでいます。

CXPIは、単線・低コストでありながらマルチマスター通信に対応し、ユニット間で直接やり取りするような低レイテンシーな通信を実現します。これにより、スイッチやセンサなどの制御系において高い応答性を確保でき、LINや低速CANに代わる次世代の低速ネットワークとして期待されています。一方、10BASE-T1Sは、マルチドロップによる10Mbps通信を実現し、ゾーンECUからエッジECUまでをシンプルな配線で接続可能です。さらに、イーサネットベースでの柔軟な通信により、車両全体の統合制御やソフトウェア活用を加速させます。
これらの技術を組み合わせることで、高性能と低コストを両立した最適なネットワーク構成が可能となります。その結果、車両メーカーはハーネス削減や設計自由度の向上に加え、機能の後付けやアップデートといった"ソフトウェアで進化するクルマ"を実現できます。

本展では、車両コックピットのモック展示を通じて、CXPIと10BASE-T1SによるPoC(概念実証)をご紹介しました。

東芝情報システムの展示内容からは、組み込みシステム向けの暗号ライブラリをご紹介します。

量子コンピュータの開発によって、2030年頃には、現在使われているRSA-2048などの暗号アルゴリズムが無力化される可能性が示唆されています。RSA暗号は桁数の大きな合成数の素因数分解を根拠とした暗号ですが、量子コンピュータではそのような計算も高速で可能になってしまうことから、新たにその攻撃に耐えられる次世代の暗号アルゴリズムに対応した暗号ライブラリへの切り替えが必須となっています。

東芝情報システムでは、米ラムバス社と業務提携を行い、組み込みシステム向けに、米国立標準技術研究所(NIST)が主導する制度で検証済みの最新の暗号ライブラリの販売・導入サポートを展開しています。日本国内の専門チームが、導入にあたって個々のニーズに応じた移行支援、組込みシステム開発の技術支援を行います。

これからも、安全・安心で高品質なくるまづくりを支える東芝のソリューションにご期待ください。