第16回 国際物流総合展2024[展示会・イベント レポート]

本展示会では東芝インフラシステムズ・Mushiny(ムシャイニー)共同ブースにご来場いただき、誠にありがとうございました。今回の出展品の中から、トピックスをご紹介します。

今回は「次世代物流倉庫」をテーマとして、東芝インフラシステムズと中国のロボティクス企業ムシャイニー社が共同出展いたしました。

ムシャイニー社は2016年に設立された新進の物流ロボットメーカーで、AGV(無人搬送車)・AMR(自律走行搬送ロボット)や各種搬送・区分ロボットを中心としたインテリジェントな物流システムを世界20カ国以上の国・地域に展開しているグローバル企業です。東芝インフラシステムズは2023年に同社と業務提携契約を締結し、日本国内の物流倉庫で同社のAGVを活用したソリューションを提供しているほか、日本での事業展開のパートナーとして製品・ソリューション開発や販売および保守・アフターサポートを行っています。

今回の出展ブースは両社の共同出展であることから、両社のコーポレートカラーを組み合わせたブースデザインを採用し、またMIX GTPシステムや3Dソーターなどの大型実機を展示することでその存在感をアピールしました。

ECサイトの拡大に伴って物流量も増加し、物流倉庫現場での高速化、省人化そして省スペース化は喫緊の課題となっています。
「MIX GTPシステム」は、AGVがトート(商品保管用コンテナ)の積まれた棚をワークステーションまで搬送し、トートをワークステーションに設置された入出庫ポートに自動搬送するシステムで、作業者はその場を動かずに安全・スピーディに商品の入庫・出庫が可能です。1時間あたり約300トートの高速出庫が可能な上、人手では届かない高さ3.7mの棚への保管が可能となり、庫内スペースも節約できます。従来の自動倉庫と異なり棚は固定しないため、柔軟なレイアウト設計や取り扱い商品の変更に対応します。

また「MIX」と付いているとおり、共通のAGVを使用すれば様々な形態の棚・トート・パレット等を連動して運用することもできるので、1つのシステムで幅広い商品を効率的に扱うことが可能です。

本システムは今回が日本で初めての展示となりました。

今回のもう1点の目玉展示である「3Dソーター」は、空間を最大限に活用する革新的な自動仕分ソリューションです。
インダクション(投入口)のベルトコンベアに商品を乗せるとゲート型スキャナがバーコードを読み取り、レーンを回転移動しながら上下に稼働するキャリアが受け取ります。それを1時間あたり最大約10,000個の高速仕分け能力で、レビンウォールと呼ばれる取り出し口に並べられたコンテナに仕分けしていきます。特にEC通販では多種多様な小口の商品を仕分ける例が多く、商品コンテナを平面に並べたのでは広大なスペースや移動量が必要になりますが、この3Dソーターであれば上下動を活かしてコンテナを密集配置させることができ、スペースを効率的に利用できます。また、レビンウォールはモジュラーデザインを採用しているので、用途に合わせて柔軟にカスタム可能です。

2023年11月に中国でリリースが公表された最先端のシステムとして、こちらも今回日本では初披露となっています。

 

今回の展示会では、東芝インフラシステムズとムシャイニー社共同でのセミナーも開催し、変化していく世界の物流需要に対する新たなソリューションをご紹介いたしました。

これからも、加速する物流の未来を切り拓く東芝グループにご期待ください。