機能
Asprova APS(Advanced Planning & Scheduling)は受注・製造・購買における長期計画・中期計画・短期計画をひとつのモジュールで処理します。(Asprova APS=Asprova MS + 受注OP + 購買OP )
従来は、基幹システム内のMRPシステムと生産スケジューラの組み合わせでシステムを構成することがよくありました。 このような組み合わせではインターフェースの開発が必要になったり、マスタが別々、生産指示が同期しないなど種々の問題があり、導入コスト増加の原因になりました。しかしAsprova APSを用いれば、これらの問題点が解決します。
利用イメージ
※Asprova NLSについて
通常Asprova を使用する場合、使用するPCのUSBポートにプロテクタを接続する必要がありますが、Asprova NLSを導入する事により、プロテクタがなくても、ネットワーク越しにサーバからライセンスの提供を受けることが可能となります(プロテクタを持ち歩かなくても、複数のPC でAsprova を使用できるようになります)。
注意事項
ネットワークライセンス(Asprova NLS)を使用する場合はプロジェクト毎にスケジューラモジュール(Asprova APS)ライセンスが必要となります。
画面と機能
工場における受注・製造・購買に渡る、長期・中期・短期の生産計画全体を支援します。
(1)資源ガントチャート
スケジュール表示の基本チャート、徹底的に使いやすさと機能を追及!
主な機能
a.納期遅れなどのエラーの強調表示
b.工程間のつながり、オーダとオーダとの紐づけ表示
c.表示色・表示文字列・データチップ文字列のカスタマイズ
(メニュー・ツールボタンは自由にカスタマイズ可能)
(2)製造BOMウィンドウ
マスタの作成とメンテナンスは運用の大きな関門。用途に応じた2つの高機能ウィンドウを用意!
主な機能:スプレッドシート版
・スプレッドシートでの表示、Microsoft Excelと同じ操作性で編集が可能
・クリップボードを介してのMicrosoft Excelからのコピー、Microsoft Excelへのコピーが可能
・検索・置換・オートフィル・元に戻す/やり直し機能を装備
・エラーチェック(記入ミスがある箇所の背景色変更)機能を装備
主な機能 :グラフィカル版
・マスタをグラフィカル表示
・新規マスタの登録、工程のつながりを確認が可能
※Excelは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
導入効果
(1)受注から購買までをスケジューリング
受注から製造、購買までを完全にひも付けたスケジュールを作成します。これにより、真のリードタイム短縮が可能となり、さらに、製品在庫・購買品在庫削減も実現します。
(2)長期スケジューリング
有限能力ラフスケジューリング(FCR)の手法を用いて、年間販売計画や3ヶ月内示オーダから生成した製造オーダを入力し、長期スケジューリングを実現します。
◆有限能力ラフスケジューリング(FCR)
設備や人員負荷を考慮した有限能力のタイムバケットのないMRP。固定リードタイムによる計算に比べて、より高い精度の購買計画や設備・人員の負荷計画が可能。
◆長期負荷チェック
FCRの結果から、設備や人員の負荷の状態をチェックし、作業員の必要人数や残業、休出などの必要性を表示。
(3)長期・中期・短期の混合スケジューリング
長期・中期はラフに、短期は詳細にスケジュールして、それらをひとつのガントチャートに表示します。
Asprova APS 構成例
・排他制御かつリアルタイムのデータ連携を行う場合
Asprova APS パッケージ
・NLS(Network License Server): ライセンス同時使用数管理
・DS(Data Server): 計画データ一元管理
・APS(Advanced Planning and Scheduling): 詳細スケジューリング
・MES(Manufacturing Execution System): 計画閲覧
・BOM(Biill of Material): マスタ編集管理