【展示会・イベント レポート】国際物流総合展2022

(2022年9月13~16日 東京ビッグサイト)

ロジスティクスソリューションフェア2019 出展レポート

国際物流総合展2022では東芝グループブースにご来場いただき、誠にありがとうございました。
今回の展示の中から東芝グループ各社のトピックスをご紹介します。
今回は、東芝デジタルソリューションズ、東芝インフラシステムズ、東芝テックの3社が出展いたしました。

展示内容

東芝デジタルソリューションズ展示コーナー


東芝デジタルソリューションズ・東芝テック展示コーナー

物流IoTソリューションのLADOCsuiteの二つのソリューションを出展いたしました。倉庫管理ソリューション「LADOCsuite/WMS」と追跡・所在管理サービス「LADOCsuite/LogiTrace」です。

倉庫・配送・事務方の3種が物流業務の主なカテゴリですが、そのうち倉庫での入出荷や棚卸業務だけでなく、車輛への積付作業まで含まれるのが、LADOCsuite/WMSの特徴です。

伝票をマスタで管理したルートに振り分けて車輛に積付けることで、作業計画を効率化することが可能です。この「WMS」は今後、東芝の「WES」とも連携し、物流倉庫運用のさらなる効率化・最適化を実現するシステムを提供していく予定です。

追跡・所在管理サービス「LADOCsuite/LogiTrace」は、RFID を使用して輸送器材の所在データを自動収集し、輸送器材の動きを見える化することで、管理者の負担軽減や適切な資産管理の実現など、物流コストの削減に貢献するソリューションです。また、輸送器材だけでなく部品・製品の所在管理、工程管理、棚卸においてもRFIDの活用により省力化を実現することができます。

東芝インフラシステムズ展示コーナー


「倉庫運用管理システム(WES:Warehouse Execution System)」にて運用される「棚搬送ロボットシステム」と「ピースピッキングロボット」のデモンストレーションです。異なるロボットが連携して動く様子を、多くの方にご覧いただきました。

「棚搬送ロボットシステム」は、棚の下に設置したロボットが倉庫内を自走し、棚自体を運搬するシステムです。作業員が棚まで歩いて行く負担を軽減でき、複数台のロボットを同時に制御することで、取扱物品や作業順番の設定、急な変更などにも柔軟に対応が可能です。

展示したロボットは800kgまでの棚を持ち運べるサイズですが、別サイズで最大1.5tまで運搬可能。棚とのセットでのご提供もしておりますが、サイズと重さが適合すれば、既存の棚でも運用可能です。

また、このロボットで運ばれた棚からは、「ピースピッキングロボット」が指示された物品をピックアップしていきます。

このロボットは「つかむ」タイプと「吸い付ける」タイプの2種類の形状のハンドを搭載しており、物品の形状に応じて自動的にハンドを切り替えて作業をします。また、従来このようなピッキングロボットの運用時には、どのような形状の物品があるのかを3Dモデルであらかじめ登録する必要がありましたが、このロボットはカメラで認識した形状をAIが判断するので、事前登録なしでも、また箱の中で物品が崩れたりしていても、自動ピックアップが可能です。

これらのロボットシステムと人の作業を統合・運用するのが「倉庫運用管理システム(WES:Warehouse Execution System)」です。一連の倉庫業務を効率よく進めるには、機械も人も全体最適な計画に基づいて業務を進めることが求められます。WESは複雑化していく物流現場の人/機械/システムのデータを見える化し、蓄積・分析することで、倉庫全体の運用を最適に計画・実行し、現場が抱える様々な課題を解決していく技術です。

東芝テック展示コーナー


東芝デジタルソリューションズ展示コーナー

物流倉庫向RFIDシステム「RFLogispert」のソリューションの一環である、「AMR自動棚卸システム」です。

RFIDリーダーを組み付けた自走ロボットの走行経路マップはPCから登録、棚卸対象の商品にRFID入りの商品タグを取り付けておけば、ロボットが商品の入った箱の並ぶ倉庫内を走行すると、通過するだけでタグを読み取り、瞬時に商品数をカウントできるので、従来、大人数で時間をかけて行っていた棚卸作業の大幅な省力化・省人化が可能です。

RFIDは、従来とほぼ変わらない紙タグの内側にICチップがついており、それ自体は電気を出さず、RFIDリーダーから発せられる電気信号に反応することで機能するので、1枚あたり20円程度と安価で、商品につけたまま販売・使い捨てをすることができます。

また、RFIDなら商品名単位ではなく商品1点1点にシリアルコードを付与した個品管理が可能なので、商品製造から輸入・運搬・倉庫への入出荷・店頭販売といった全工程の中で、できるだけ上流の段階でこのタグを付けて運用すれば、非常にきめ細かな商品管理・流通把握が可能になります。その際に、既存の基幹システムにシームレスにデータを流し込むには、端末と管理PCの間にRFIDサーバを組み込むことで、大きな設備投資が不要で、短期間・ローコストでRFIDによる運用が実現できます。

すでに当システムを活用いただいている大手アパレル企業様では、RFIDタグでの商品管理やセルフレジ導入で、店頭での人的作業が削減され、その分の時間をお客様対応に回すことが出来るなど、ご好評を頂いております。

これからも、先端テクノロジーで物流現場の自動化・デジタル化を実現する東芝グループにご期待ください。