活用事例 - RECAIUS フィールドボイスインカム

株式会社丸和運輸機関 様
(東芝テック株式会社様からの導入)

フィールドボイスインカムで物流センター内の情報共有を効率化。
会話データを分析しDXへの活用も視野に

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)サービスを軸に事業を展開する株式会社丸和運輸機関(以下、丸和運輸機関)では、物流ニーズが拡大する中で、倉庫運営では慢性的な人手不足が大きな課題になっています。東北6県を担当エリアとするアズコム仙台食品物流センターは、ピッキング在庫自動補充をはじめとする自動化ソリューションを導入し、省人化に積極的に取り組んでいます。東芝テック株式会社(以下、東芝テック)は、さらなる業務効率化や人手不足の解消につなげるソリューションとして「RECAIUS フィールドボイスインカム」を提案、試験運用を経て本格導入に至りました。

東芝テックが着目したのが、携帯電話を使用したセンター内の連絡です。当時の携帯電話での連絡では同じ情報伝達を複数人と繰り返すこともあり、効率的ではありませんでした。フィールドボイスインカムを導入し、音声とテキストによる複数人でのコミュニケーションに移行したことで、次のような効果がありました。

  • センター内で連携して業務を進める4つの部署間の情報共有が1回で済み、連絡漏れも確実に減らすことができた。
  • 自動化システムのエラー対応で、依頼したスタッフの手がふさがっているような場合、別のスタッフに依頼していたが、一度で済むようになった。

さらに、テキスト化された音声データを掘り下げていくことで、「毎週決まった時刻に『カートラック(台車)が足りない』という連絡が増える」などの気付きがありました。現場で起きている気付きにくい問題の早期発見や、業務が集中している時間帯や担当者を把握し改善するといった業務改善のヒント収集という面でも、大きな手応えを得つつあります。

丸和運輸機関が現場レベルの気づきの先に見据えているのが、DXによる業務全体の可視化です。今も担当者の経験と勘が頼りの物流センターにおける人材配置やトラック手配などの業務の可視化・標準化を推進する。フィールドボイスインカムで蓄積された情報は、このようなDXへの活用も期待されています。