東芝総合環境監査・業績評価制度
東芝総合環境監査
東芝グループでは、グループ内の環境経営推進体制や遵法、施設管理などの状況を評価するとともに、問題点の洗い出しと改善に向けた議論を行うことを目的に、①主要グループ会社を対象とした「環境経営監査」、②製造拠点や電力使用量の多い非製造拠点を対象とした「サイト環境監査」、③事業部を対象とした「製品環境技術監査」の3種類の社内監査を実施しています。サイト環境監査と製品環境技術監査は環境経営監査の監査項目・基準とリンクさせ、事業活動および製品・サービスの環境配慮事項を深堀りしています。更に、サイト環境監査の対象外としている比較的環境負荷の低い拠点でも、同じ基準を用いて各グループ会社内でセルフ監査(自己点検)を行っています。
■ 東芝グループ総合環境監査体系
これらの監査では、毎年監査項目を見直し、評価レベルの向上をめざしています。2020年度は第6次環境アクションプランの内容と連動した監査項目に沿った評価を行い、具体的な取り組み状況を確認しました。2021年度からは第7次環境アクションプランに沿った内容に見直し、推進していきます。
環境経営監査
確認項目(数) | 不適合または推奨事項数 | 好事例数 | |
---|---|---|---|
1 | 環境方針・システム(14) | 5 | 13 |
2 | 法令遵守・リスク管理(9) | 3 | 9 |
3 | 事業プロセス(11) | 0 | 7 |
4 | 製品・サービス(15) | 1 | 7 |
5 | 情報開示・コミュニケーション(9) | 1 | 16 |
6 | サプライチェーン管理(3) | 4 | 3 |
主な不適合または推奨事項の事例
- 製品または拠点管理における環境法令遵守やリスク管理体制の不備
- グリーン調達ガイドラインの情報整備などを含めたサプライチェーン管理の不備
主な好事例
- 活動方針や重点施策をきめ細かく管理し、自社グループの活動計画に落とし込んでいる
- 事業部毎に細かくECP※創出計画を立て、適切に管理している
※ Environmentally Conscious Products:環境調和型製品
製品環境技術監査
製品環境技術監査は、製品の環境品質を担保するために製品(群)ごとに設定したECP基準や該当する法的要求事項の遵守状況、また、環境負荷低減に貢献する製品の創出をめざす「ECP創出活動」の状況を確認することによって、環境品質の向上と環境貢献の拡大をめざしています。
サイト環境監査
サイト環境監査は、サイトの環境経営、各系統(排水系、大気系、騒音系、廃棄系、化学物質、エネルギー系など)の代表施設に対する管理状況、関係法令・協定・規程などの遵守体制を確認することによって、サイトの環境管理の向上をめざしています。
業績評価制度
東芝総合環境監査に基づき、主要グループ会社に対して環境経営度評価を行っています。環境経営監査の6分野61項目のうち、第6次環境アクションプランの項目の重要項目について業績評価項目として抜き出し評価をしています。2020年度は事業活動、製品・サービス、マネジメントなどの分野における15項目を業績評価項目として抜き出し、これらについての数値評価を行いました。また、その結果を業績評価委員会に提案し、環境経営度評価の結果を各社の業績評価に反映しています。
2021年度からは第7次環境アクションプランに沿った項目内容に見直し、推進していきます。
■ 業績評価制度の仕組み