事業活動における廃棄物量の抑制

東芝グループでは、事業プロセスの効率化を示す活動量原単位の改善と、地球の環境容量を超えないための総量の抑制の両面から廃棄物量の削減を進めています。

2022年度は総発生量から有価売却物を除いた廃棄物量が3.0万トンとなりました。廃棄物総発生量原単位は2021年度比101%となり、目標未達となりました。

廃棄物はまず発生させないことに重点をおくとともに、再資源化率などの向上を図っています。また、設計開発・生産・物流の各段階で、廃棄物の減量化、再資源化、処理容易化などの配慮を徹底。廃棄物の成分を把握し、有害物質含有量の削減・ゼロ化の推進を図るとともに、分別保管を徹底しています。

また、2022年度の有害廃棄物総量※1は0.31万トン、そのリサイクル率※2は83%、排出・移動量※3は744,052 kgです。

  • 有害廃棄物総量は、日本の廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下、廃棄物処理法)で定める特別管理産業廃棄物の量を示しています
  • リサイクルされた量は、日本の廃棄物処理法で定める特別管理産業廃棄物のうち再利用・再資源化された量を指します
  • 米国のComprehensive Environmental Response, Compensation, and Liability Act (CERCLA)に定める物質のうち、当社で管理している物質の排出・移動量をもとに作成しています

■廃棄物量及び総発生量活動量原単位※1改善率

■ 廃棄物量の内訳(2022年度)

  • 原単位には、モノづくりにともなう廃棄物発生量と関係をもつ値(生産高、生産台数、人数、延床面積など)を使用しています
  • 2020年度を100%とした活動量原単位改善率
  • 目標値は廃棄物量のみ

リサイクルの推進


東芝グループの2022年度リサイクル実績は8.5万トンで、廃棄物総発生量の90%が資源として有効活用されました。主なものは金属くず、紙くず、木くずで、リサイクル総量の90%をマテリアルリサイクル(製品材料への再資源化)に、残りの10%をサーマルリサイクル(熱回収)として有効に活用しました。今後もリサイクル総量を増やすとともに、マテリアルリサイクル割合の拡大など、より質の高いリサイクルをめざしていきます。

■ リサイクル量の内訳(2022年度)