もし、世の中に パッケージがなくなったら?

キャプション-1 もし、世の中にパッケージがなくなったら?

サステイナブルじゃないモードは罪、という価値観が広がり、
「できる限り無駄をなくしたい」というゼロ・ウェイストな生活が浸透した2050年。
この世の中では、通販よりも実際に見て店頭で購入するという制度が再び主流になり、
商品を包む「パッケージ」は無駄とされ、
世の中から無くなりました。

キャプション-2 SHOPPING

スーパーマーケットでは、本当に必要な分だけを購入するシステムになっています。
飲料のパッケージであるペットボトル、お菓子や加工食品、調味料やアイスのパッケージはすべてなくなり、
物流の効率化を考慮した世界共通規格である「立方体型ケース」に必要な分だけを入れて購入します。
加工食品はすべてこのケースにぴったり収まるカタチに製造されていて、
野菜やフルーツなどの有機的な食材も、この立方体型ケースに無駄な隙間なくぴったり収まる形で育てられています。

キャプション-3 STORING METHOD

自宅に持って帰った後は、
立方体型ケースが無駄なくぴったり収納できる冷蔵庫にケースごと入れて保存します。
食材を取り出したい時は、取り出したい食材と量をパネル操作で指示すると取り出し口からスムーズに取り出すことができます。

関連する未来のきざし-1 進化するマイ○○

世の中のプラスチックごみの約半分はパッケージ包装類になっており、分解に数百年かかるうえ、海に流れるプラごみは増え続けていて、生体に大きな悪影響を及ぼしている。
この問題を解決するため、現在はプラの「リサイクル向上」や「他素材への移行」の対策が加速化している。
しかし、プラを減らすために他の使い捨て素材に変えるというのは、本質的な取り組みではないことから、使い捨て容器そのものからの脱却が必要であり、リユースビジネスが求められるようになってきている。
そのため、マイバッグやマイボトル、マイストローのような “マイ○○” が活躍し、廃棄物を出さない循環型経済への転換が求められている。

【出典】
プラごみ、使い捨てモデルの課題とリユースビジネスの可能性、一般財団法人地球・人間環境フォーラム 天野 路子 2021.5.27 https://www.greenpeace.org/static/planet4-japan-stateless/2021/05/149a4714-0_gef.pdf     「持ち歩く」がニューノーマル サステイナブルな“マイ○○” 2021.07.02 https://www.trans.co.jp/column/sdgs/my_sustainable_goods/(参照 2022-10-25)

関連する未来のきざし-2 ゼロ・ウェイストへの取り組み

ゼロ・ウェイストとは「ごみをゼロにする」ことを目標に、できるだけ廃棄物を減らそうとする活動のことである。大量生産、大量消費の現代社会に疑問を持った人の活動により、今、世界中に広まっている。具体的には、ゴミの出ない生活スタイルを目指すこと、資源を浪費しない製品の生産方法等を指す。

そこで、近年ゼロ・ウェイスト・スーパーという廃棄物の発生や資源の浪費をゼロにしながら運営するスーパーが世界で展開されている。
この店の最大の特徴は、国内外から集められた商品がすべて「量り売り」で販売されていることで、買い物客は計量から梱包まで自らの手で行い、できるだけ無駄をなくした買い物が可能となる。

【出典】
ゼロ・ウェイストとは?|世界の廃棄物政策の常識.坂野 晶 https://www.amita-oshiete.jp/column/entry/015101.php      最先端の「量り売りスーパー」で直面した、ごみゼロな未来と葛藤 2022.02.08
https://sdgs.yahoo.co.jp/originals/101.html(参照 2022-10-25)

関連する未来のきざし-3 ロジスティクス4.0

第4の革新「ロジスティクス 4.0」が現在進みつつある。そこで期待されることは、IoTやAI、ロボティクスなどの導入によって、 物流の 「省人化」 と 「標準化」 が進むことにより、  物流業界全体が抱えている課題の解消である。  国内の物流にも過去に、この「標準化」と「省人化」でイノベーションを起こした事例として、自動販売機のロジスティクスがある。
缶やペットボトルのサイズはメーカーや商品が異なっても全て同じサイズで統一されていて、輸送効率を大幅に向上でき、自動販売機自体もすべて同じサイズで製造が可能になった。

【出典】
株式会社オンザリスク. ロジスティクス4.0時代に物流の「標準化」と「省力化」について考える https://www.inter-stock.net/column/no290/(参照 2022-11-15)