東芝とBTによる量子暗号通信の商用メトロネットワークの
トライアルサービスに金融大手HSBCが参画

2023年7月5日(水)

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 株式会社東芝(本社:東京都港区)、東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、以下 当社)(以下 合わせて東芝グループ)とBT Group plc(本社:英国ロンドン、以下 BT)が、英国ロンドンにて提供する量子暗号通信の商用メトロネットワークのトライアルサービスに、金融機関としては初めて、英国の金融大手HSBC 銀行plc(以下HSBC)が参画することが決定しましたので、お知らせいたします。

 東芝グループとBTは、2022年4月から、ロンドンにて量子暗号通信の商用メトロネットワークのトライアルサービスを行っています。本メトロネットワークは東芝グループとBTが実証環境を共同で構築しており、British Telecommunications plcが運用し、Openreachが提供するプライベートファイバーネットワークと、当社が提供する量子鍵配送(Quantum Key Distribution: QKD)システム及び鍵管理システムによる、専用の高帯域エンドツーエンド暗号化リンクを含むさまざまな量子暗号通信サービスを提供しています。また、最初の顧客企業としてErnst & Young Global Limitedが接続利用しています。

 HSBCは今回、ロンドンにあるHSBCの主要2拠点を接続し、QKDを活用した実証を行います。将来のサイバー脅威にグローバルオペレーションが備えられるよう、金融取引、安全なビデオ通信、ワンタイムパッド暗号化、さらにはAWSと連携したクラウドエッジへの統合など、複数のシナリオに基づきQKDを使った情報通信を試行します。HSBCの今回の実証実験で得られる知見は、銀行業務に広範な影響を与える可能性を秘めています。金融サイバーセキュリティにおいて量子技術が有効であることを示し、対策のためのアプリケーションの開発を加速させていくことが期待されます。

 東芝グループは今後も、量子暗号通信の産業界への早期展開に向け、パートナー企業との協業関係を強化し、量子暗号通信事業のグローバル展開を加速してまいります。


■HSBC ホールディングス plcについて
HSBCグループの持株会社であるHSBCホールディングスplcは英国・ロンドンに本部を置いています。HSBCグループは、ヨーロッパ、アジア・太平洋、南北アメリカ、中東、北アフリカにまたがる62の国と地域でお客さまにサービスを提供し、2兆9,670億米ドル(2022年12月末現在)の総資産を持つ、世界有数の金融グループです。

注:
2022年4月27日ニュースリリース「世界初、量子暗号通信の商用向けメトロネットワークのトライアルサービスを提供開始」
https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2022/04/news-20220427-01.html

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