ファンケルの日本初「AIパーソナル角層解析」に東芝アナリティクスAI「SATLYS」が採用
2022年9月15日(木)
東芝デジタルソリューションズ株式会社
株式会社ファンケル(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長 CEO 島田 和幸、 以下 ファンケル)が9月16日(金)から提供を開始する日本初注1の「AIパーソナル角層解析」に、東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:岡田 俊輔、以下 当社)のアナリティクスAI「SATLYS(サトリス)」が採用されました。
これまでファンケルでは、ファンケルが独自に開発した、「角層細胞」から皮膚の老化などに関わる指標となるタンパク質を特定し、従来の肌測定では不可能だった肌内部のダメージや将来的な肌トラブルを可視化する「角層バイオマーカーカウンセリング」を一部の直営店舗と通信販売で有償サービスとして提供していました。テープで採取した肌の角層中のバイオマーカーの解析には時間を要すとともに、特殊な解析機器が必要であったことから「より手軽に無償でお客さまへ提供」することを目的に、AIによる画像解析に強みを持つ当社との共創により新たな仕組みを構築しました。
ファンケルと当社は、ディープラーニングをはじめとするSATLYSのAIモデルで、肌の角層サンプルの画像から角層細胞の形状認識や角層バイオマーカーなどの生体指標を推定する技術の開発に成功しました。さらに、当社の「SATLYS AI共通基盤」を活用することで、開発したAIモデルをクラウドサービスとして全直営店舗に展開、またAI解析の精度維持を目的としたAIモデル更新の迅速な反映などのシステム化も実現しました。これらの仕組みづくりにより、ファンケルの全直営店舗で角層解析を無償で行い、その場で、その結果に基づくカウンセリングが提供できるようになり、サービス向上が実現しました。
今回、当社が提供したSATLYSによるソリューションの特長は次の通りです。
- 肌カウンセリングのノウハウを持つファンケルと画像解析AIに知見を持つ当社とで共創
肌の角層サンプルの生化学分析や細胞形態の目視評価に関するノウハウを持つファンケル総合研究所と、画像解析AIの開発に豊富な経験のある当社が、構想段階から肌分析ソリューションを共創することで、肌のカウンセリングに必要な指標を推論するAIモデルを実現しました。 - 肌の角層画像をAIが解析
頬の角層細胞の画像から、肌の状態を評価するための各種情報(角層細胞の形状やバイオマーカー量)をAIが推定します。 - クラウドのSATLYS AI共通基盤がAIの運用を支援
店頭で採取した角層細胞の画像をクラウド上のAIが解析することで、時間・コストの効率化を実現しました。
また、「SATLYS AI共通基盤」上に実装した再学習とモデル更新の機能をファンケルへ提供することで、AIモデルの安定運用と精度向上を支援しています。(図参照)
当社は、今後もSATLYSの提供を通じてさまざまな業界の企業と共に新たなビジネスを共創し、サービス向上や顧客満足度向上に努めてまいります。
●東芝アナリティクスAI 「SATLYS(サトリス)」について
東芝の「ものづくり」の実績から得た知見を、AIの設計に活かし、高精度な識別、予測、要因推定、異常検知、故障予兆検知、行動推定などを実現します。お客さまとの共創を通して、AIモデルの設計・学習およびAI推論サービスを提供し、「SATLYS AI共通基盤」でAI運用をサポートします。検査データ、センサーデータ、映像・画像データ、行動データなどの解析により、生産性向上や業務効率改善を行います。
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/ai-iot/satlys.html
注1:
角層細胞をAIで解析するカウンセリングサービス(2022年9月時点)。ファンケル調べ
- SATLYSは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本またはその他の国における登録商標または商標です。
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■ 東芝アナリティクスAI「SATLYS(サトリス)」
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/ai-iot/satlys.html