労働災害の再発防止の取り組みについて

2022年7月1日

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 当社におきまして、2019年11月に従業員が亡くなられた事案について、2020年12月に川崎南労働基準監督署において、長時間労働を背景とした業務上の心理的負荷を受けたことを起因とする労働災害であると認定されました。当社は、極めて重く受け止めており、改めまして故人のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さまには大変なご心労をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

 当社は、真因の調査と会社全体を挙げて再発防止に取り組んできたことをご遺族にご報告するとともに、尊い教訓として再発防止策を徹底的に展開することをお誓いし、この度、ご遺族との間で和解に至りました。経営トップ自らが従業員と向き合い、「心身の健康を犠牲にしてまで行う業務はない」という基本的かつ最も重要な「遵法/安全・健康最優先」の判断軸を全従業員と共有しながら、組織風土の改善を続けてまいります。

 当社は、従業員に対し、安全健康に関するトップメッセージを繰り返し発信するとともに、特に所定労働時間外80H超過者ゼロ化(1ヶ月の法定労働時間外上限よりも低い時間を設定したもの)の施策、職場内でのコミュニケーション活性化などの施策に加え、社員個人のセルフケア向上施策にも引き続き取り組み、社員の心身の健康維持増進を図ります。
 

【再発防止に向けて実施している当社の主な取り組み】

  • 職場負荷状況モニタリングと負荷分散への対応
    (個人別の月別所定労働時間外の実績確認、および人事総務部門におけるモニタリング)
  • 管理ツールを活用した勤務時間の適正管理の徹底
    PC-OnOff時間の自動打刻ツール、およびPC自動シャットダウンシステム(指定時刻に自動的OFF)の導入)
  • 労働環境、健康状態に関する相談体制の整備・強化
    (全従業員に対して、社内および社外相談窓口の定期的な周知展開)
  • 目標管理シートによる組織における業務状況の共有
    (システムを活用した組織課題の共有、および従業員サーベイによる組織活性化施策の展開)
  • on1ミーティングの適切な運用
    (部下が主役となる上長との双方向な対話型ミーティングの定期的な開催)
  • 社員個人のセルフケア向上施策
    (全従業員に対するセルフケア教育の徹底、ストレスチェックによる気づきや情報提供)

※再発防止や働き過ぎ防止の強化は東芝グループ全体で取り組んでまいります。

以上