「MM総研大賞2021」 スマートソリューション部門の次世代社会インフラ分野で
東芝の「量子暗号通信」が最優秀賞を受賞

2021年6月23日(水)

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:島田 太郎、以下 東芝デジタルソリューションズ)が事業を進める量子暗号通信が、「MM総研大賞2021」において、次世代のスマート社会を支える技術やサービスを表彰するスマートソリューション部門の次世代社会インフラ分野で最優秀賞を受賞しました。

ITS Japan理事で審査委員の天野肇様(左)
東芝デジタルソリューションズ  岡田俊輔 取締役・ICTソリューション事業部 事業部長(右)
 ※2021年7月7日(水) に開催された「MM 総研大賞2021」表彰式の写真を追加掲載

 「MM総研大賞」は、株式会社MM総研がICT分野の市場、産業の発展を促すきっかけとなることを目的に、2004年に創設した表彰制度で、優れたICT技術で積極的に新商品、新市場の開拓に取り組んでいる企業が表彰されます。専門家による審査のほか、消費者へのアンケート、企業への取材などにより、認知度や使いやすさ、機能性、革新性、基盤技術としての広がりなどの観点から総合的に評価されるものです。

 理論上盗聴が不可能とされ、量子コンピューター時代のセキュリティ問題を解決する「量子暗号通信」に関し、東芝は、1991年に英国に設立したケンブリッジ研究所を中心に20年以上にわたって量子暗号通信の研究を進め、この基礎研究をベースに日本で実用化開発を推進、数々の世界記録を更新注1し、2020年度に事業化を実現しました。2021年4月に東芝デジタルソリューションズが承継し、事業を進めています。今回の審査において、これらの量子暗号通信の実現における先進性や将来性が高く評価されました。

 東芝グループは、今後も量子暗号通信サービスをいち早く提供することで量子暗号通信業界のリーディングカンパニーを目指します。

注1:東芝、東芝デジタルソリューションズ調べ
・東芝レビューVol.59 No.1 (2004)  量子暗号通信で最長記録を達成
https://www.global.toshiba/content/dam/toshiba/migration/corp/techReviewAssets/tech/review/2004/01/59_01pdf/rd01.pdf(46KB)

・A. R. Dixon, Z. L. Yuan, J. F. Dynes, A. W. Sharpe, and A. J. Shields, “Continuous operation of high bit rate quantum key distribution,” Appl. Phys. Lett. 96(16), 161102/1-3 (2010). (英語サイト)
https://aip.scitation.org/doi/10.1063/1.3385293

・㈱東芝ニュースリリース 量子暗号通信で世界初の10Mbpsを超える鍵配信速度を達成 2017年09月15日
https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2017/09/pr1501.html

・㈱東芝ニュースリリース 量子暗号通信で世界最長600㎞以上の通信距離を実証 2021年6月9日
(※本件は、今回のMM総研大賞の審査後に発表)
https://www.global.toshiba/jp/technology/corporate/rdc/rd/topics/21/2106-02.html