ビッグデータ・IoT向けデータベースのマネージドサービス「GridDB Cloud」の販売を開始
~ データベースの構築や監視・運用の手間を省き、クラウドネイティブなアプリケーションとの連携を促進 ~
2021年4月6日(火)
東芝デジタルソリューションズ株式会社
東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:島田 太郎、以下 当社)は、高頻度で大量に発生するIoTデータやビッグデータの管理に適したデータベース「GridDB®」を、パブリッククラウド上のマネージドサービスとして提供する「GridDB Cloud」の販売を本日から開始します。これにより、準備に時間がかかるデータベース構築や人手がかかるデータベース監視・運用の手間を省くことができます。またクラウドネイティブなアプリケーションとの連携が容易になります。
これまで高い性能や安全性が求められるデータベースはオンプレミスに置くことが好まれてきました。しかしデジタルトランスフォーメーションの流れとともに、クラウドネイティブなアプリケーションが一気に増え、データベースもクラウド上で使うケースが増えつつあります。またアジャイルな開発が当たり前になり、データベースもすぐに簡単に使えるマネージドサービスが求められるようになってきました。
GridDB Cloudは、GridDBがオンプレミスで提供してきた高い性能や安全性を担保しつつ、パブリッククラウド上のマネージドサービスとして提供し、デジタルトランスフォーメーションやアジャイル開発のニーズに応えるものです。
■GridDB Cloudの特長
- クラウドマネージドサービスを実現
データベースの構築には、サーバやストレージ、ネットワークといったリソースの準備からシステムの設定まで、多くの手間と時間がかかっていました。GridDB Cloudでは規模や用途に応じて6つのモデルを準備してあり、この中から適切なモデルを選ぶことで迅速にサービスを開始することができます。サービス開始後にデータが増えたときは、モデルを変更したり、サーバやストレージを追加することで簡単に拡張できます。
またデータベースの運用・監視も当社が一括して行うので、お客さまの負荷を大幅に下げることができます。
- クラウドネイティブアプリと簡単・高速に連携
クラウドネイティブなアプリケーションやパブリッククラウドが提供する様々なマネージドサービスから、JDBC注1やWebAPI注2を介して簡単にGridDBを呼び出し、操作することができます。またアプリケーションをGridDB Cloudと同じパブリッククラウドに配置することで、オンプレミスと同様な高速なアクセスが可能です。
- データ収集やデータの見える化機能も充実
IoT機器などからの時系列データをリアルタイム登録するために、Fluentd注3やAzure IoT Edge注4, 5との連携が可能です。また既存のデータを一括して登録(バッチ登録)する場合は、Embulk注6を使用できます。
またGridDB Cloudの運用ツールを使って、登録されたデータをグラフ表示できます。ユーザがデータを自由に可視化したい場合にはGrafana注5, 7との連携が可能です。
GridDB CloudはGridDB ECサイトで販売します。月額295,000円(税抜き)~で、クレジットカードまたは請求書による支払いが可能です。
今回、GridDB Cloudの販売開始キャンペーンとして、2021年9月末までに契約いただいたお客さまには、基本サービスの月額利用料を1年間(12か月)20%オフするキャンペーンを行います。たとえばシングルノード構成のStandardモデルは、通常月額利用料295,000円(税抜き)が236,000円(税抜き)となります。
当社は今後も、IoTやビッグデータによるデジタルトランスフォーメーションやサイバーフィジカルシステムを支えるデータベースとしてGridDBとGridDB Cloudを強化してまいります。
■ビッグデータ・IoT向けデータベース「GridDB」について
産業や社会を支える多種多様なシステムを構築・運用してきた知見・実績を基に、当社が開発したスケールアウト型データベースです。 膨大な時系列データを効率よく蓄積し、高い性能をスケーラブルに発揮できます。IoTやビッグデータに適した「時系列データ指向」「ペタバイト級の高い処理能力」「高い信頼性と柔軟な拡張性」「開発の俊敏性と使いやすさ」を特長としています。
GridDB Cloud商品情報サイト
http://cloud.griddb.com/
GridDB商品情報サイト
http://www.griddb.com
GridDB オープンソース公開サイト
https://github.com/griddb
GridDB開発者向けサイト
https://griddb.net/
注1 JDBC:Java Database Connectivity。Javaアプリケーションからデータベースを操作するアプリケーションプログラミングインターフェイス。
注2 WebAPI:WebサーバやWebアプリケーション用のアプリケーションプログラミングインターフェイス。
注3 Fluentd:データ収集やログ収集を行うオープンソースソフトウェア。
注4 Azure IoT Edge:IoTデバイス側でデータを分析・管理・監視、クラウドへ配布するAzureのマネージドサービス。
注5 Azure IoT Edge、Grafanaとの連携は2021年度に提供予定。
注6 Embulk:大規模データセットのバルク転送を行うオープンソースソフトウェア。
注7 Grafana:データの可視化を行うオープンソースソフトウェア。
- GridDBは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本における登録商標です。
- Azureは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。