ニュースリリース

ビッグデータ・IoT向けスケールアウト型分散データベース「GridDB®
機能強化版の提供を開始 ~ システムのスローダウン時の原因の特定や、問題のあるアプリケーションの特定を容易化 ~

2019年6月17日

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(以下、当社)は、IoTやビッグデータを有効活用するためにNoSQL 注1インターフェースとSQL注2インターフェースの両者を備えた、ユニークなスケールアウト型分散データベース「GridDB®」の機能強化版として、システムスローダウンの原因や問題のあるアプリケーションの特定を容易にし、アプリケーション開発・運用・保守の利便性向上とトータルコスト削減を実現したGridDB V4.2の提供を本日から開始します。

 このたび提供を開始するスケールアウト型分散データベース「GridDB」の機能強化版(V4.2)では、内部で実行中の処理一覧出力機能をサポートすることで、実行中のクエリ注3に関する並列処理数、実行時間や処理待ちなどの詳細な状態把握が可能となり、スローダウンなどの状況把握やそれを引き起こすクエリの特定が容易になりました。加えて、クエリに対して、内部でどのように処理するのかを表すSQL実行計画の取得をサポートすることで、問題のあるクエリに対して、きめ細かいパフォーマンスチューニングが可能になりました。

 また、アプリケーションに対して識別子の設定をサポートすることで、問題が発生した場合にサーバーログとクライアントトレースログに問題の内容と共にアプリケーション識別子を記録できるようになるため、これまで手間のかかっていた問題のあるアプリケーションの特定が容易になりました

 さらに、アプリケーションプログラマーの利便性向上を図るために、アプリケーション開発のプログラミング言語としてJava、C、Pythonの他に、従来はオープンソースとして公開していたNode.jsクライアントとGoクライアントを正式にサポートしました。また、Windows環境で動作するCクライアントライブラリを新規にサポートしました。これにより、WindowsからダイレクトにGridDBデータベースにアクセスするアプリケーションを構築することが可能になりました。

 GridDBは産業や社会の幅広いシーンで導入され、社会インフラなどのクリティカルなシステムにおける時系列データ処理において活用されています。当社は今後も、IoTやビッグデータによるデジタルトランスフォーメーションを支えるデータベースとしてGridDBを強化してまいります。

  • 注1 NoSQL:伝統的な関係データベース管理システム (RDBMS) 以外の新しいデータベース管理システムの総称
  • 注2 SQL(Structured Query Language):RDBMSで利用されるデータの定義や操作を行うデータベース言語
  • 注3 クエリ:データベース管理システムに対する問合せ(処理要求)

スケールアウト型分散データベース「GridDB」について

 産業や社会を支える多種多様なシステムを構築・運用してきた知見・実績を基に当社が開発したスケールアウト型分散データベースです。 SQLデータベースとNoSQLデータベースの両方の利点を備えて、 膨大な時系列データを効率よく蓄積し、高い性能をスケーラブルに発揮できます。IoTやビッグデータに適した、「IoT指向のデータモデル」「高い性能」「高い拡張性」「高い信頼性と可用性」を特長とします。

GridDB商品情報サイト
https://www.toshiba-sol.co.jp/pro/griddb/

GridDB開発者向けサイト
https://griddb.net/ja/

  • *GridDBは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本における登録商標です。

以上