ニュースリリース

東芝デジタルソリューションズと東陽テクニカ、
産業・社会インフラ向けセキュリティ分野で協業の検討を開始
~ 生産システムや社会インフラを、巧妙化するサイバー攻撃の脅威から守る ~

2019年2月20日

東芝デジタルソリューションズ株式会社
株式会社東陽テクニカ

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:錦織 弘信、以下 東芝デジタルソリューションズ)と、株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:五味 勝、以下 東陽テクニカ)は、このたび、産業・社会インフラ向けのサイバーセキュリティ分野における協業に向けた検討を開始します。

 工場などの生産システムやエネルギー・交通などの社会インフラでは、従来にも増してICTを活用したデジタル化の加速により業務の効率化・高度化が期待されています。こうした中、サイバーセキュリティに関する脅威は産業・社会インフラにも広がっていて、その対策は喫緊の課題になっています。しかし、産業・社会インフラ用のセキュリティ対策は手法が確立されておらず、企業や行政はどのような対策をとればよいか判断が難しい状況にあります。この課題を解決するには、効果的なサイバーセキュリティ対策技術を選別・評価して導入することはもちろん、運用体制など社内を横断した枠組みを構築することが重要です。

 東芝デジタルソリューションズは、情報システムと制御システムの両面でセキュリティの運用管理を行ってきた豊富な経験をもとに、東芝グループが提供するエネルギー、交通、医療機関などの重要な社会インフラや、工場などの産業製造システムを守っています。IoT時代に即した産業・社会インフラ向けのサイバーセキュリティを既に体系化しており、最新のテクノロジーを柔軟に取り入れ、多様な仕組みを連動させることで、日々巧妙化・高度化する脅威に対し、信頼性の高いセキュリティを提供しています。

 東陽テクニカは、業界トップレベルの優れた“はかる”技術を強みに、付加価値のあるソリューションを幅広い分野に提供し、産業界の技術革新と創造に貢献しています。2016年にはサービスソリューション型・エンジニアリング型のサイバーセキュリティサービスの提供を実現すべく、「セキュリティ&ラボカンパニー」を設立。欧米ならびに国家戦略としてサイバー先進国化が進むイスラエルの情報セキュリティ企業からクライアント企業の課題解決に有効な最先端技術を選別し、機械学習やビッグデータ解析など最新IT技術と導入支援のためのエンジニアリングサービスとを組み合わせることで、セキュリティライフサイクル全体を網羅するサイバーセキュリティサービスをワンストプで提供しています。

 今回、国内の産業・社会インフラにセキュリティ対策を早期に普及させ安全性を確保することを目的に、東芝デジタルソリューションズが持つ産業・社会インフラ向けのサイバーセキュリティの豊富な実績・知見と、東陽テクニカが連携するイスラエルの先鋭的なセキュリティ技術(Indegy社の「Indegy SP 制御システム資産管理X侵入検知ツール」など)を組み合わせることで、導入・検討の障壁となっている具体的な運用上の課題を把握し、より強固なセキュリティを構築すること、さらに、国内の制御システムに則した最適なセキュリティ運用の設計・提供について、協業の検討を開始します。

今後も両社は、人と社会の安心・安全のため、さまざまな脅威から産業・社会インフラを守るセキュリティの構築と普及を目指します。

東芝デジタルソリューションズ株式会社について

東芝グループは、製造業として長年にわたり培ってきた幅広い事業領域の知見や実績と情報処理やデジタル・AI技術の強みを融合し、サイバーフィジカルシステムテクノロジー企業として成長することを目指します。東芝デジタルソリューションズ株式会社は、デジタルソリューション事業領域の中核企業としてデジタルトランスフォーメーションを推進し、システムインテグレーションおよびAI・IoTを活用したサービスソリューションを提供します。
東芝グループの経営理念「人と、地球の、明日のために。」のもと、新たなサービスやソリューションの創出と提供を通じ、社会課題を解決し、社会のさらなる発展に貢献していきます。
https://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution.html

株式会社東陽テクニカについて

東陽テクニカは1953年の創立以来、世界最高水準の“はかる”技術の提供をコアコンピタンスとし、最先端の測定機器の輸入販売と自社開発製品の提供によって、官公庁、大学ならびに企業の研究開発を支援してきました。技術分野は、情報通信、自動車計測技術、環境エネルギー、EMC(電磁両立性)試験、海洋調査、ソフトウェア開発支援、ライフサイエンスなど幅広く、米国や中国の現地法人などを通じて世界にも提供しています。また、2016~2017年にかけて新しい3組織「セキュリティ&ラボカンパニー」「技術研究所」「ワン・テクノロジーズ・カンパニー」を設立。サイバーセキュリティサービスの提供、自動運転車の開発支援、AI(人工知能)を使ったデータ解析など、新しいソリューションの創造に取り組んでいます。「“はかる”技術で未来を創る」のスローガンのもと、これからも産業界の発展と安全で環境にやさしい社会づくりに貢献してまいります。
https://www.toyo.co.jp/

  • *本文章に記載されている社名および商品名は、各社が商標または登録商標として使用している場合があります。

「重要インフラサイバーセキュリティコンファレンス2019」のご案内

東芝デジタルソリューションズ株式会社と株式会社東陽テクニカは、2月21日(木)に東京コンファレンスセンター・品川で開催される「重要インフラサイバーセキュリティコンファレンス2019」に出展し、制御システムセキュリティに関連する講演と展示を行います。