ニュースリリース

2017年10月30日

AIによるビジネス変革を加速する 東芝アナリティクスAI 「SATLYS™」を提供開始

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(神奈川県川崎市 取締役社長 錦織 弘信 以下、当社)は、画像、センサーデータ、業務データなどを解析し、システムの最適化・自律化を支援するAIサービスを東芝アナリティクスAI 「SATLYS™(サトリス)」として本日より提供開始します。「SATLYS™」は、東芝140年の「ものづくり」の実績から得た知見をAIの設計に活かし、新たな気づきによるビジネス変革の実現に貢献します。当社は、「SATLYS™」でIoT事業を加速し、東芝グループ全体でIoT関連売上規模を2016年の実績2,000億円から2019年に3,000億円に拡大することを目指します。

 高齢化・労働力不足、エネルギー需要増加、資源の枯渇、物流需要の変化などの社会課題が顕在化し、生産性と業務効率の向上が急務となっています。製造や保守点検の現場では、熟練者の暗黙知への依存、およびシステムやオペレーションの複雑化が、生産性や品質の維持に深刻な影響を及ぼすことが懸念されています。当社は、東芝IoTアーキテクチャー「SPINEX™(スパインエックス)」を支えるAIサービスとして、コミュニケーションAI「RECAIUS™(リカイアス)」を展開してきました。「SATLYS™」は、システムの最適化・自律化を支援することで、ものづくり、ビル・施設、流通・物流、社会インフラ、エネルギーなどの領域で顕在化しつつある課題をお客様とともに解決していきます。

 「SATLYS™」は、AI技術を活用し、高精度な識別、予測、要因推定、異常検知、故障予兆検知、行動推定などを実現します。「SATLYS™」の主な特長は、以下のとおりです。

1.
大規模な画像分類や数万次元を超えるビッグデータ解析
2.
少数の学習データでも高精度な推論が可能な学習データの自動生成
3.
異常要因の可視化による直感的な説明性

 これらの技術は、東芝メモリ株式会社の四日市工場における半導体製品の歩留監視や、ドローンによる送電線異常検知などに展開しています。また、部品の余寿命予測、品質劣化の予兆検知、製造工程の不良要因分析、熟練者に代わる異常の自動判定などへの適用も進めています。

図:東芝アナリティクスAI「SATLYS」の構成

図:東芝アナリティクスAI「SATLYS™」の構成

 「SATLYS™」は、AIモデルの最適設計と学習を行い、AI推論サービスを提供します。検査データ解析、センサーデータ解析、業務データ解析、行動データ解析などを活用したソリューションを通じて、お客様のデジタルトランスフォーメーションを加速します。今後、パートナー企業との協業を含めて、オンプレミスやクラウドなどのさまざまなプラットフォームにサービスを柔軟に展開していきます。

「SATLYS™」は、Solutions by AI Technologies for anaLYSis の略で、東芝グループのアナリティクスAIサービスの総称です。

SATLYS、RECAIUS、SPINEXは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本またはその他の国における登録商標または商標です。
その他、本文章に記載されている社名及び商品名はそれぞれ各社が商標または登録商標として使用している場合があります。

以上