ニュースリリース
2016年3月11日
JR九州 博多駅での訪日外国人向けRECAIUS実証実験の実施について
当社は、訪日外国人への各種サービスの向上を目的に、JR九州博多駅において音声・映像活用クラウドサービスRECAIUS(リカイアス)の実証実験を行っています。
本実証実験では、JR九州博多駅中央みどりの窓口に、訪日外国人のきっぷの購入サポートや、サイネージによるナビゲーション、緊急時の多言語表示・音声案内などRECAIUSを用いた混雑緩和のサービスを導入し、効果を検証した上で訪日外国人へのおもてなし・サービス向上を目指します。
本実証実験は1月下旬から開始し3月末まで行われる予定です。
実施内容は以下の通りです。
- 訪日外国人向け「JR Kyushu Rail Pass注1」の乗車券・指定券への交換購入サポート
「JR Kyushu Rail Pass」は、外国から日本に観光目的で訪れる方が購入できる特別企画乗車券で、通常は、みどりの窓口に設置した専用窓口で申込書必要事項を記入の上、きっぷと指定券を購入する必要がありますが、今回、申込書への記入が不要なタッチディスプレイとプリンタによる申し込みサポート(中国語、韓国語、英語の3か国語)を行います。 - RECAIUS同時通訳サービスによる案内
窓口や駅改札口での通訳のサポートとして、タブレット・スマートフォンなどにリアルタイムに訳語を表示するRECAIUS同時通訳サービスを利用し、乗り場案内や行先案内サポートを行っています。
同時通訳サービスで使用する辞書はJR九州の駅名・列車名、観光地名などの固有名詞を予め登録した辞書を用い、訪日外国人の観光などをサポートします。対応言語は、中国語(簡体および繁体)韓国語、英語の3か国語です。 - デジタルサイネージを利用したナビゲーションと緊急時の多言語表示注2
災害・事故などによる不通・電車遅延などの緊急時に、55型のデジタルサイネージの多言語の告知を表示と音声による案内を行うことで緊急時の訪日外国人サポートを行います。通常時にはきっぷの見方や、ホームへの順路などをアニメーション表示して訪日外国人サポートを実施します。案内音声はRECAIUS音声クリエータによる、音声合成された各国言語での音声(中国語、韓国語、英語)を使用しています。 - RECAIUS人物ファインダによる窓口の混雑度把握
「JR Kyushu Rail Pass」専用窓口に設置したカメラを利用して、デジタルサイネージの利用状況や、「JR Kyushu Rail Pass」窓口の混雑状況を把握し、RECAIUS人物ファインダで収集したデータの分析による活用を検討していきます。たとえば、分析データによる混雑予想で窓口人員の増強や、場内整理の準備などへの適用などを検討しています。


訪日外国人向け「JR Kyushu Rail Pass」・乗車券・指定券購入サポートで使用しているタッチディスプレイとプリンタ

・RECAIUS人物ファインダの統計情報画面
- 注1:「JR Kyushu Rail Pass」について: 今回の実証実験で対象としているのは、JR Kyushu Rail Pass(全九州版・北部九州版)です。
- 注2:デジタルサイネージを利用したナビゲーションと緊急時の多言語表示については、株式会社Will Smartが観光情報提供用に設置している設備の一部を利用しています。
以上