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東芝ソリューション、スマートフォンによる
オンライン生体認証ソリューションを開発
~スマートフォンで静脈認証、セキュアなオンライン生体認証を実現~

2011年11月8日
  • 東芝ソリューション株式会社

 東芝ソリューション株式会社(東京都港区、取締役社長:河井信三)は、ユニバーサルロボット株式会社(東京都中央区、代表取締役:岩田英三郎)のスマートフォンで動作する手首静脈認証ソフトウエアと、当社が開発したオープンなネットワーク上で安全な生体認証を可能にする技術を組み合わせた、オンライン生体認証ソリューションを開発しました。本ソリューションによって、スマートフォン上で手首静脈認証を行うだけで、生体情報をネットワーク上に流すことなく、ネットワークを介したサービスで安全かつ確実に利用者を認証することが可能になります。

 東芝ソリューションは、インターネットなどのオープンなネットワーク上で、安全な生体認証を可能にする技術を開発してきました。この技術は、国際標準ISO/IEC 24761「生体認証のための認証コンテキストACBio(Authentication Context for Biometrics:エーシーバイオ)」として、2009年5月に規格化されました。
 ACBioは、生体認証が正しく実行されたことを示すデータ構造規格であり、任意の生体認証技術とACBioを組み合わせることによって、オープンなネットワーク上で生体認証が利用される場合のプライバシーやセキュリティの課題を解消するとともに、利便性と確実な本人認証を両立することができます。このため、今後のオープンネットワーク上での生体認証の利用にむけて、活用が期待されています。

 一方、銀行のATMなどで利用されている従来の静脈認証では、静脈を検出するための赤外線を用いた専用装置が必要でした。これに対し、ユニバーサルロボットの静脈認証ソフトウエアは、自然光を利用した独自の手首静脈検出アルゴリズムを搭載することにより、スマートフォンの標準カメラを用いた静脈認証を可能としました。この自然光を使った静脈認証ソフトは、マイクロソフトの「イノベーションアワード2008」を受賞しており、現在も世界で唯一のテクノロジーです。

 今回発表するユニバーサルロボットの静脈認証ソフトウェアとACBioを組み合わせたオンライン生体認証ソリューションにより、スマートフォンさえあれば、いつでもどこでも、ネットバンキング・ATM等の決済認証から国民ID等の政府系ID認証まで、安全な認証を実現することができます。 東芝ソリューションは、本ソリューションを搭載したスマートフォンの、個人の生体認証デバイスとしての可能性を追求し、2012年度上半期中にACBio準拠のオンライン生体認証ソリューションを、国内外の顧客への提案を開始します。

 また、来る11月10日(木)、11日(金)にホテル グランパシフィック LE DAIBA(東京都港区台場)で開催される東芝ソリューションフェア2011(事前登録制)にて、ユニバーサルロボットのスマートフォンでの手首静脈認証を使った、世界初のACBio規格準拠プロトタイプシステムを公開いたします。

●スマートフォンでの手首静脈認証とACBioを組み合わせたインターネット利用者認証

インターネット利用者認証概要図
(1)
利用の手順:
利用者はパソコンのブラウザからインターネット上のサービスにアクセスします。
(2)
サービスから認証を求められます。
(3)
利用者はスマートフォン上で手首静脈認証をします。同時にACBio準拠の生体認証実行に 関する証拠データが生成され、パソコンに送られます。
(4)
ACBio準拠のデータはパソコンを経由して、業務認証サーバに送られます。
(5)
業務認証サーバはACBio準拠データを検証し、利用者を認証します。
(6)
利用者のパソコンにサービスが提供されます。
●「東芝ソリューションフェア2011」のご案内
11月10日(木)・11日(金)に、「東芝ソリューションフェア2011」を開催します。
(会場:ホテルグランパシフィック LE DAIBA)。
当日、展示コーナーにて「ACBio生体認証技術を利用したセキュリティ対策技術」としてプロトタイプをご覧いただけます。

 

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