ニュースリリース
東芝ソリューション、証券業向け次世代トレーディング環境を
「アルゴリズムトレーディングソリューション」として提供開始
~高速性・柔軟性の高いCEP(*1) 技術を利用したアルゴリズムトレード(*2)エンジン、実績の豊富な取引所ゲートウェイ、管理・インターフェイス機能等を組み合わせた統合ソリューションを提供~
- 東芝ソリューション株式会社
東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:梶川茂司)は、高速性・柔軟性の高いCEP(*1)技術をアルゴリズムトレードエンジンとして利用し、実績の豊富な取引所ゲートウェイ「JSOES(ジェイソーズ)」及び、管理・インターフェイス機能等を組み合わせた統合ソリューションを「アルゴリズムトレーディングソリューション」として、2010年7月より受注活動を開始します。
日本における証券執行市場では、2010年1月に東京証券取引所にて稼動した“arrowheadシステム”による執行処理能力向上や、PTS(Proprietary Trading System:私設取引所)の利用拡大による執行市場の多様化などにより、証券の売買金額・件数が著しく増加しています。
また、欧米の証券執行市場では一般的な取引手法であるHFT(*3) やSOR(*4)などの影響で、日本の証券執行市場においてもアルゴリズムトレーディングが求められています。
アルゴリズムトレーディングには、大量な情報の中から即座に収益機会を捉える高速処理性能、新しいアルゴリズム取引手法をタイムリーに反映できる柔軟な環境、注文を正確かつ不断に執行する高い可用性が求められます。
東芝ソリューションはこれらの高速性・柔軟性・可用性を実現するプラットフォームとして「アルゴリズムトレーディングソリューション」の提供を開始します。
ソリューションの特徴は以下の通りです。
- (1)
- アルゴリズムトレードエンジンに「CEP技術」を採用
- 刻々と変化する市況イベント情報を瞬時に判断する高速性、市場状況の変化や顧客ニーズに即時に応えるための高い柔軟性・適用性を実現します。
- (2)
- 取引所ゲートウェイ「JSOES」をアルゴリズム用に特別カスタマイズ
- 累計3000本(仮想サーバ数)以上の出荷実績を持つ「JSOES」を、アルゴリズムトレード用として特別にカスタマイズします。それにより取引所への執行まで、数十マイクロ秒~数百マイクロ秒での高速性を実現します。
- (3)
- 東芝ソリューション株式会社の「ワンストップソリューション」
- 長年証券業向けシステムに携わっている当社が、各種インターフェイス・注文/約定管理・バリデーションチェック・GUIによる管理機能・可用性や拡張性設計・インフラから保守にわたる全てをワンストップソリューションで提供します。
本ソリューションにより、SORの実現、PTSやダークプール(*5)への接続といったシステム拡張が可能となります。
- (*1)
- CEP(Complex Event Processing):複合イベント処理。ネットワークに流れるデータをそのまま取り込み、リアルタイムに分析して出力する技術
- (*2)
- アルゴリズムトレード:証券会社が機関投資家からの注文を特定の論理やルールに従って自動的に処理する取引システム
- (*3)
- HFT(High Frequency Trading):高頻度トレード
- (*4)
- SOR(Smart Order Routing):取引所、国内PTS、ダークプール(*5)を対象として投資家に最も有利となるよう注文を回送する仕組み
- (*5)
- ダークプール:取引所外取引の一種
●アルゴリズムトレードソリューション(システムイメージ図)
7月14日(水)~15日(木)、ベルサール八重洲にて開催される「Global Market Solutions 2010」に出展します。
http://www.msog.jp/gms/
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