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金融業界向けイメージエントリ・大容量ファイリングソリューション
「Financial Space Manager」販売開始

<ペーパーレス・ペーパームーブレス実現に向けて>
~長年培ってきたOCR技術、リッチクライアント技術、XML技術を軸に、
金融業界のコンプライアンス対策や環境経営に対応、
数億件規模の大容量データファイリングが可能に~

2009年7月21日
  • 東芝ソリューション株式会社

 東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:梶川茂司)は、金融業界向けイメージエントリ・大容量ファイリングソリューション「Financial Space Manager™」(特許出願中)を、7月より販売開始します。

 金融業界では、近年施行された、J-SOX法※1、個人情報保護法※2などに対するコンプライアンス強化に伴い、業務上発生する契約や取引の事実を証明する「契約書」、「顧客情報」などの情報を、入力/保管/管理し、支払業務や監査の際に参照/分析することが必須業務となりました。従来は、必要最小限の書類を「紙」で管理していましたが、全データがこれらの対象となったため、数億件規模の情報をデジタル化するニーズが急速に高まりました。

 「Financial Space Manager™」は、東芝ソリューションが30年以上培ってきたOCR※3による高速・高精度の「データエントリ技術」と、XMLデータベース※4による様々な形式のデータを一元管理する「大容量コンテンツ管理技術」をベースに、数億件規模の情報の高速・効率的な管理に最適なソリューションです。金融業界のエントリ・ファイリング業務向けに、開発仕様・部品を共通化した「金融フレームワーク」を提供することで、短期間で効率的なシステム開発を可能とします。
 また、情報をデジタル化することにより、紙を動かすための労力やコストを削減(ペーパームーブレスソリューション®)、さらに、運送や保管など、紙での管理の際に発生するCO2排出を削減し、業務効率化と、環境経営に貢献します。

 さらに、今後、東芝ソリューション IT技術研究所が開発した「情報統御技術:inforester™※5(特許出願中)を搭載することにより、原本や複製した全ての情報を、電子データや紙などの媒体種別に拠らず、媒体を横断して情報追跡することが可能となり、情報資産管理の厳格化と管理業務の効率化に寄与します。

 東芝ソリューションは、金融業界を中心に本ソリューションを展開、今後5年間で約50億円の売上を目指します。

  • ●Financial Space Manager™の主な特長
(1)
OCRエントリ技術との連携
  • 30年以上培ってきた高速・高精度なOCRと連携して情報を電子化します。
    また、大量・多種な帳票の一括読み取りと仕分け、帳票の混在処理を実現します。
(2)
Webエントリ・データ管理機能(Webエントリサーバ・データ管理サーバ)
  • 東芝ソリューションの独自技術を使い、Web化による柔軟で効率的なエントリ業務を実現、Webでありながら操作性に優れた帳票・画面を提供します(リッチクライアント)。イメージやデータは端末に格納せずにサーバで集中管理し、個人情報の漏洩を防止します。
    また、データ管理機能として、マスタデータ(エントリ画面、業務フロー、OCRモデル)、帳票テキスト、イメージデータの管理、状態遷移管理機能、ユーザ/ロール(役割)管理機能を提供します。
(3)
大容量ファイリング機能(アーカイブサーバ)
  • 「インスタンス」-「キャビネット」-「バインダ」-「文書」-「ページ」といった文書管理体系で文書管理をします。数億件規模の大容量データを高速に登録・検索・編集します。
(4)
XMLデータベースの利用
  • 帳票定義・画面定義のデータ連携をXMLベースで行っています。来年度以降、東芝ソリューションが開発した、テラバイト級のデータの高速検索を実現するXMLデータベース「TX1®」と連携し、契約書、契約確認書、診断書データ、証明書データ、顧客情報など、顧客に関わる様々な形式のデータを一元的に管理します。システムごとに点在する顧客に関する各種情報を統合し、データを集約して一括管理することも可能です。
(5)
情報資産管理セキュリティ
  • 機密保護、原本性保証、媒体横断の情報追跡など、セキュリティ上重要な情報資産を厳格に管理します。
*1
J-SOX法:
米国のサーベンス・オクスリー法(SOX法)に倣って整備された日本の法規制のこと。上場企業およびその連結子会社に、会計監査制度の充実と企業の内部統制強化を求めている。
*2
個人情報保護法:
個人情報に関して本人の権利や利益を保護するため、個人情報を取り扱う事業者などに一定の義務を課す法律。
*3
OCR(Optical Character Reader):
手書き文字や印字された文字を光学的に読み取り、前もって記憶されたパターンとの照合により文字を特定し、文字データを入力する装置。スキャナで読み取った画像から文字を識別して文書に変換する方法もある。
*4
XML(Extensible Markup Language):
文書やデータの意味や構造を記述するためのマークアップ言語の一つ。
*5
情報統御技術「inforester™」:
IT技術研究所の独自技術で、ある情報の発生から廃棄に至る ライフサイクルやその所在、複製の親子関係を一元管理し、原本とその複製である全ての電子デ ータ、紙文書、記録媒体を媒体横断で追跡し、規定したポリシーで対象情報の利用や操作を自在 にコントロールする情報資産管理技術。
  • ●Financial Space Manager™ソリューション概念図
ソリューション概念図
「Financial Space Manager」、「TX1」、「ペーパームーブレスソリューション」、「inforester」は、東芝ソリューション株式会社の商標です。

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