ニュースリリース

　東芝ソリューション株式会社（本社：東京都港区、取締役社長：梶川茂司）は、国内最高速クラスの読み取り^*1を実現し、さまざまな帳票を一括して読み取って仕分けできる当社ラインアップ最上位モデル「OCR2000iモデル10000」を本日から販売開始します。大量・多種の帳票を効率的に処理できる、OCRシステムのハイエンドモデルとして、銀行や保険会社などの金融機関、流通業などでの大規模・集中型のデータエントリ業務に向けて提案していきます。

　昨今、当社の高速OCRシステムをご活用いただいているお客様から「業務を拡充するために、取り扱う帳票の種類を大幅に増やしたい」、コンプライアンス対応のため「大量の帳票を仕分けして保管したい」、「必要な時にすぐに取り出せるように、すべての帳票を電子化したい」というご要望をいただいています。当社は、これらに応えるため、従来機を大幅に上回る読み取り速度を実現し、大量・多種帳票の大規模な仕分けにも対応できる「OCR2000iモデル10000」を開発、商品化しました。

　本商品は、当社40年のOCR開発で培った独自の技術（紙送り技術、画像処理技術、文字認識技術）を結集したOCRシステムで、新開発の高速OCRスキャナ「S10000」と認識ソフトウェアで構成されます。その特長は次のとおりです。

• 国内最高速クラスのOCR読み取りと、スループットの向上を実現：
  高速CCDの採用と高速画像処理回路の開発により、国内最高速クラスとなる毎分300枚（当社従来比1.5倍）のOCR読み取り^*1を実現しました。さらに、読み取りを中断することなく帳票を追加できる「帳票継ぎ足し機構」、紙の傾きを機械的に補正し紙詰まりを抑える「スキュー・アライニング機構」、紙詰まり時の復旧作業を軽減する「エアー吸着ベルト搬送機構」を開発し、装置の停止時間を大幅に削減することでスループット（単位時間あたりの業務処理量）を向上させました。
• 多種多様な帳票の一括読み取りに対応：
  上質紙や再生紙、ノーカーボン紙などの薄紙から葉書などの厚紙、名刺サイズからA3サイズまで、さまざまな紙質、サイズの帳票を読み取ることができます。紙の高速・安定給紙を実現する「多段分離給紙機構」や、「超音波センサ」を複数搭載して紙の二重送りを高精度に検知することにより、多種多様な帳票が混在しても読み取ることができます。
• 省スペース設計のソータで大規模な仕分けに対応：
  紙の先端を揃えて集積する「羽根車集積機構」を備え、8つのポケットを垂直に配置した省スペース設計のソータを開発しました。帳票の種類や記載内容を高精度に認識し、高速に仕分けすることができます。省スペース設計であるため、限られた設置場所でも、ソータを複数台連結した大規模な帳票仕分けが可能です。
• 高速カラーイメージ読み取りと高精度帳票認識により効率的なイメージファイリングを実現：
  毎分350枚（当社従来比2.5倍）の高速カラーイメージ読み取り^*2を実現しました。高精度帳票認識技術により、帳票ごとの画像圧縮レベルの制御や、イメージ管理のためのインデックスデータの作成が可能となり、効率的なイメージファイリングを実現します。

　また、本商品の効率的な運用のために「OCR運用サポートサービス」を提供します。読み取り性能診断と改善提案、取扱い帳票に合わせた辞書のカスタマイズ、予防保守や遠隔監視など、お客様の運用に合わせたサービスを提供します。

　当社は、金融機関での税金・公共料金の収納処理、カード会社や保険会社での申込書処理、流通業での伝票処理など、大規模・集中型のデータエントリ業務に向けて本商品の提案活動を行っていきます。また、コンプライアンス対応のためのすべての帳票の電子化、原票管理のための仕分けなど、お客様の新しいご要望にも積極的に応えていきます。
　なお、4月22日（水）～24日（金）で開催の「Oracle OpenWorld Tokyo」に本商品を出展します。

*1

毎分300枚のOCR読み取り（A4横、手書き数字30字×10行の読み取りの場合）。2009年4月現在、公開データに基づく当社調べ。

*2

A4横・カラー、200dpiの場合。

【OCR2000iモデル10000の仕様】

【価格】

OCR2000iモデル10000：　２７,８７７,５００円（税込み）～
ソータオプション：　１０,５９４,５００円（税込み）～

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