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半導体分野向け、装置オンライン対応ソリューション
「Quick Online」の新バージョンを販売開始
~Linux対応により、Windows版とあわせ、マルチプラットフォームに対応
最大120台の装置の一元管理も可能に~

2009年1月29日
  • 東芝ソリューション株式会社

 東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:梶川茂司)は、半導体分野向け装置オンライン対応ソリューション「Quick Online」の新バージョンを、2月より販売開始します。

 半導体をはじめとする電子デバイスの製造工場では、ホストコンピュータ(以下“ホスト”)と、製造装置や検査装置(以下“装置”)は、独自の通信ガイドライン*1に従ってオンライン通信を行っています。ただし、ホストと装置では、オンライン通信をする際の通信仕様が異なることが多く、この場合は何かの手段で通信を確立する必要があります。
「Quick Online」は、ホスト・装置の通信仕様の差異を吸収するソフトウェアです。「Quick Online」を導入することにより、容易かつ早期にホスト・装置のオンライン化が実現できます。

 今回販売開始する「Quick Online for Linux」は、ここ数年Linuxが普及してきたことに関連し、ユーザ(デバイスメーカー、装置メーカー)からの、「通信ソフトもアプリケーションと同じLinux環境上で動作させたい」という要望に対応したものです。これまでのWindows対応版にLinux対応版を加えたことで、プラットフォームの選択肢が増加し、ユーザ環境に合わせたシステム構築が可能になります。

 また、同様の製品が装置一台一台に導入するものが多い中、東芝ソリューションの「Quick Online」は、マルチデバイス対応をしていることが特徴です。1台の「Quick Online for Linux」システムには、Linux版で最大120台(Windows版では最大50台)の装置を接続できるため、システム導入のコストを抑えることができます。

 東芝ソリューションは、約20年以上にわたり、世界トップクラスのシェアを持つ東芝セミコンダクター社の装置オンライン化業務で培った経験や実績を活かし、電子デバイスメーカー、装置メーカーに向けて本ソリューションを拡販、Quick Onlineシリーズ全体で、向こう3年間で10億円の売上をめざします。

 

  • ●Quick Onlineの特長
    • (1)ホストが要求する通信仕様と、装置の標準通信仕様の差異を吸収できるため、装置の品質はそのままで通信変換ができます。
    • (2)豊富にAPIを用意しており、ユーザ自身でのシステム開発も可能です。
    • (3)フォーマット変換定義のGUIからSECS-Ⅱ*5メッセージが容易に定義できます。SEMI*2スタンダードのメッセージは勿論、ユーザ定義のメッセージも自由に設定できます。
    • (4)メッセージ変換定義のGUIによりプログラムレスでSECS-Ⅱレベルのメッセージ変換を行うことができます。

●Quick Online接続例

接続例
*1
半導体業界では、SEMI*2が主体となり、装置オンラインに必要な通信(SECS-Ⅰ*3、HSMS-SS*4、SECS-Ⅱ*5)のガイドラインをSEMIスタンダードとして全世界に普及させている。
*2
SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International): 半導体・フラットパネルディスプレイ・ナノテクノロジー・MEMS・太陽光発電・その他関連技術の製造装置・材料・関連サービスを提供している企業の国際的な工業会。その活動の一つとして工場ホストと装置との間のオンライン通信に関わる国際標準を制定する活動を行っている。
*3
SECS-Ⅰ(Semiconductor Equipment Communications Standard 1 Message Transfer): 装置と工場ホストとの間の、シリアルインターフェースに対する電気的接続仕様と、論理的なインターフェースプロトコルを定義する。
*4
HSMS-SS(High Speed SECS Message Service Single Session Mode): シリアルインターフェースに代わって、TCP/IPによるインターフェースプロトコルを定義する。
*5
SECS-Ⅱ(Semiconductor Equipment Communications Standard 2 Message Content): 階層上はSECS-Ⅰ*3、HSMS-SS*4の上位に位置し、SECS-Ⅰ、HSMS-SSで伝達されるメッセージフォーマットを定義する。

 

●価格体系(消費税含む)
  • 基本ライセンス:157.5万円
  • ランタイムライセンス:31.5万円/本(ランタイム累計~10本)、15.75万円/本(ランタイム累計11本~)
  • 基本サポート:68.25万円(年間、初年度必須)、47.25万円(継続2年目以降)

 

LinuxはLinus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
Windowsは米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。

 

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