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PCを柔軟に活用できる新しいタイプのシンクライアントシステム 「FlexClient」の発売について ~LAN環境ではPCがシンクライアントとして機能し、 モバイル環境では常時ネットワーク接続を必要としないセキュアなPCとして機能~
東芝ソリューション株式会社
東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:梶川茂司)は、PCからの情報漏洩リスクの抑制や管理コスト低減に効果的な、PCを活用したシンクライアントシステム「FlexClient」を商品化し、11月15日より販売を開始します。本システムは、LAN環境ではPCがシンクライアントとして機能し、オフィス外でのモバイル環境では常時ネットワーク接続を必要としないセキュアなPCとして機能する、PCを柔軟に活用できる新しいタイプのシンクライアントシステムです。 当社は本システムを、強固な情報セキュリティを必要とする業務だけでなく、今使っているPCを活用してシンクライアントシステムを構築したいという要望や、情報セキュリティ管理とPCのモバイル利用を両立させたいという要望に応え、さまざまな業務システムに向けて販売いたします。
近年、企業や公的機関において、「PC紛失や不正なデータの持ち出しなどによる情報漏洩が心配」、「PC管理の負荷やコストが大きい」といったPC利用における課題がクローズアップされています。そのため、オフィスで使用しているPCの社外への持ち出し規約の見直しや、クライアントにデータを持たないシンクライアントシステムが、注目されています。 しかし、従来のシンクライアント端末を使ったシステムでは、「専用端末が必要」、「PCのアプリケーションがサーバ上で稼動するので、多数のクライアントの場合は大規模なサーバが必要」、「社外においても常時ネットワーク接続が必要で、回線速度が遅いと作業効率が落ちる」などの課題がありました。
今回当社が商品化する「FlexClient」は、アプリケーションをPC上で稼動させるシンクライアントシステムです。オフィス内のLAN環境では、PCの実行環境(OS、アプリケーション)やデータをストレージシステムで一元管理し、PCのローカルディスクにデータを持たないシンクライアントとして機能します。ノート型PCなどでオフィス外にPCを持ち出すモバイル環境では、予め許可されたデータのみ暗号化して保存しておく仕組みにより、常時ネットワーク接続を必要としないセキュアなPCとして機能します。これらの特長により、PCからの情報漏洩リスクを抑制するとともに管理コスト低減を実現でき、かつ、PCを柔軟に活用できるシンクライアントシステムが実現できます。
本システムの具体的な動作と提供する機能は次のとおりです。(図1参照)
【オフィス利用】 オフィス内のLAN環境で利用する場合は、ストレージシステムに構築されたPCの実行環境(OS,アプリケーション)やデータを使い、ネットワーク経由で起動して利用します。PCのローカルディスクは使用せず、またUSBメモリ等の外部媒体の使用も制限できます。ストレージシステムでPCのデータを集中管理することにより、PCからの情報漏洩リスクを抑制するとともに管理コストの低減を実現します。 PC上でアプリケーションが稼動するため、FlexClientに移行後も従来のアプリケーションが活用できます(*) 。また、アプリケーション実行のためのシンクライアント用サーバも必要としません。
【モバイル利用】 オフィス外でPCをモバイル利用する場合は、暗号化されたPCのローカルディスクからシステムを起動して活用できるため、常時ネットワークに接続する必要がありません。 オフィスからデータを持ち出す場合、持ち出しが許可されたデータだけを、PC内のFlexClient独自のファイルシステムに予め保存できます。保存したデータは暗号化され、管理サーバに履歴が記録されます。また、モバイル利用で一時的に作成したデータはPCの電源オフで消滅します。これらの仕組みにより、万一PCを紛失した場合の情報漏洩によるリスクを抑制するとともに、紛失したデータも特定できます。