ニュースリリース

豊中市、池田市、羽曳野市で、地域共同利用による
電子申請受付サービスを開始
~東芝ソリューションのPDF電子申請システムパッケージを採用~

2005年5月16日

東芝ソリューション株式会社

 
  東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区芝浦、取締役社長:河村進介、以下東芝ソリューション)が大阪電子自治体推進協議会に納入したPDF電子申請システムパッケージによる地域共同利用システムが、平成17年4月1日より豊中市、池田市でサービスを開始しました。また羽曳野市では同じシステムを利用し、平成17年6月からサービスを開始する予定です。

 大阪電子自治体推進協議会は、大阪府と府内全市町村が共通の課題である「電子自治体」の実現に連携・協働して取り組むことを目的に、平成14年4月25日に設立されました。これまでもスポーツ施設情報システム(オーパス・スポーツ施設情報システム)、電子入札システム(大阪地域市町村共同利用電子入札システム)などの大阪府域市町村における共同利用システムを提供してきましたが、今回、電子申請の実現を円滑・効率的に進めるため、複数自治体が各種申請受付に利用できる汎用的な電子申請受付システムを導入し、サービス開始に至ったものです。これにより、自治体は各種申請及び届出について、インターネットを介して電子的に受付けることができ、申請者は自宅や会社から各種の申請・届出を24時間いつでも行うことが可能となります。


 今回東芝ソリューションが電子申請システムパッケージを元に構築した大阪地域共同利用電子申請システム(愛称:ささっとOSAKA)は、「市民サービスの向上」、「個人情報の保護」、「安定したサービスの提供」を実現するシステムとなっており、以下のような特徴を有しています。

申請様式のファイルフォーマットにPDF*1を利用しています。これにより申請者は、従来の紙の申請書と同じ体裁のフォーマットで違和感なく入力することができます。また添付ファイルや署名情報を含めて1つのファイルとして管理することができます。
電子署名の付与・検証機能には、株式会社ソリトンシステムズ製DigitalPostを利用しています。これにより公的個人認証サービス、法務省商業登記に基づく電子認証制度、政府認証基盤と相互認証している民間認証局に対応し、確実な本人認証を実現しています。
申請者の事前ユーザ登録を必要としておらず、一申請ごとに整理番号・パスワードを発行し申請単位で管理を行うことで、不要な個人情報を収集せず、かつ住民が簡単に申請が出来るように配慮しています。また申請者の利便性を考慮し、同一人が行った複数の申請を一括して取り扱うためのキー(ハンドルネーム)を申請者に登録していただきそのキー(ハンドルネーム)と複数の申請を結び付ける(割り付ける)仕組みも提供しています。
手続きの中でもより高い秘匿性が求められるものについては、申請書そのものを暗号化して送信する仕組みによる個人情報保護、情報漏洩対策が施されています。申請書は公開鍵を用いた暗号化処理が行われ送信されます。暗号化された申請書は、該当手続きの受付や審査を担当する職員(暗号化処理に用いた公開鍵と対となる秘密鍵を持つ職員)のみが復号化し申請内容を確認することができます。
申請データは、CSV*2形式やXML*3データとして出力できるため、バックエンドシステムとのスムーズな連携を実現することができます。
 
 本システム利用各市では、利用件数が多く市民の利便性向上にかかわる手続きについて、電子申請による受付を開始しています。豊中市では、「住民票の写し(兼住民票記載事項証明書)」「印鑑登録証明書」の時間外交付予約申込み、行政文書開示請求、国民健康保険「はつらつ健康事業」申込み、「児童手当」の額改定認定請求書、氏名住所変更届、受給事由消滅届、口座振込変更依頼書の8手続きについて、また、池田市では、「住民票の写し」「印鑑登録証明書」「市・府民税証明」の交付申請と保育所の入所申込みの4手続きについて、電子申請受付システムによる受付をすでに行っています。羽曳野市では、6月から、「児童手当等」の額改定認定請求書額改定届・氏名住所変更届・受給事由消滅届、児童手当支払金融機関変更届、介護保険標準負担額減額認定申請書の5手続きについて、サービスを開始する予定となっています。

 3市とも、今後も同サービスで利用できる手続きを拡大していく予定です。

 各自治体のホームページから電子申請受付システムにアクセスして申請手続きを行うことが出来ます。

<3市のURL>
豊中市:(http://www.city.toyonaka.osaka.jp/toyonaka/seisaku/joho/e-appli/index.html)
池田市:(http://www.city.ikeda.osaka.jp/
羽曳野市:(http://www.city.habikino.osaka.jp/)




(*1)PDF:Portable Document Format
特定のプラットフォームに依存せず表示できる文書を実現するため、Adobe社により開発されたファイルフォーマット。PDFファイル形式の文書は、他のプラットフォームで作成した文書でも、もとのレイアウトを再現できる。
(*2)CSV:Comma Separated Values
データをカンマ(",")で区切って並べたファイル形式。汎用性が高く、異なる種類のアプリケーションソフト間のデータ交換に使われることも多い。
(*3)XML:eXtensible Markup Language
文書やデータの意味や構造を記述するためのマークアップ言語の一つ。人が読む文書と、アプリケーションが解釈するデータの両方の記述を目的とする、Web上での汎用的なデータ記述言語。
 
●東芝ソリューション株式会社について
   東芝ソリューション株式会社は、電子申請システムのパッケージだけでなく、財務会計、電子調達等のソリューションを組み合わせ、住民の視点に立った電子自治体の構築を支援していきます。
本社:東京都港区芝浦1-1-1(東芝ビルディング)、資本金200億円、従業員数5,300名


 



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