恵まれた環境に置かれたチームの一員として、外部とも連携してオープンソースソフトウェアの研究・開発に取り組む。
共創ソフトウェア開発技術部
ダニエル
仕事
組込みLinuxシステムの研究開発に従事。大規模な社会インフラプラットフォームの国際プロジェクトにも参加。
私は共創ソフトウェア開発技術部で、組込みLinuxシステムの研究開発を担当しています。組込みシステムとは、機械等に組込まれるコンピュータシステムです。私のミッションは、東芝の組込みシステムで使われている共通Linuxプラットフォームの開発をすることです。
また、Linux関係の大きな社会インフラプラットフォームのディストリビューションプロジェクトにも参加しています。これは20年といった長期にわたって使用することが前提となっているもので、東芝の中だけではなく、さまざまな外部の会社で使う共通プラットフォームも開発します。そしてこのプロジェクトの実質的な方向性を決めるメンバーにもなっています。
職場環境
製品向けの開発だけではなく、コミュニティを通したOSの研究にも取り組める、バランスの取れた職場。
私が所属しているチームのメンバーはみんな優秀で優しい人です。上司は私たちのワークライフバランスについていつも気を遣ってくれるので感謝しています。
また、私たちが担当しているLinuxは業界全体で使うもので、ひとつのコミュニティを形作っています。業界全体でLinuxを使っていくためには、そのコミュニティに対してOSの修正や改善点を出していく必要があります。これは決して直接会社の利益にはならない活動ですが、ソフトウェア技術センターはコミュニティの活動に対して理解があり、予算を取ってカンファレンスに行かせてくれたり、ベトナムの子会社と連携してオープンソースを作ったりということを支援してくれる、すごく働きやすい環境です。
やりがい
コミュニティへの貢献が評価され、“Fuego”というテストフレームワークのトップコントリビューター賞を受賞。
この職場で成長したと感じられることは、コミュニティでの活動です。Linuxのオープンソースソフトウェアは作ったり使ったりするだけではなくて、改善点を見つけたり、いろいろなソフトウェアの修正を入れて、コミュニティに返すという貢献も行っています。カンファレンスに出て、次のロードマップを作成することもあります。
2017年の6月に開催されたOpen Source Summit Japanで、その年のFuegoテストフレームワークのトップコントリビューターという賞をもらいました。たくさんのパッチやソフトウェアの改善を送ったことが評価されたのだと思うので、自分の仕事のやりがいをすごく感じましたね。
メッセージ
機械がどうやって動いているのか、その中身まで知りたいという好奇心が強い人に向いている職場。
最近、私は趣味で家庭用ゲーム機の中身を勉強したりしています。ゲームをやるよりもその中の動きがどうなっているかが面白い!
「機械がどうやって動いているのかを深く知りたい!」というような好奇心が強い人ならば、やりがいを感じられる職場だと感じます。
オフの過ごし方
昼休みは同僚とバスケットボールして身体を動かすのが好きです。それから、毎月会社の仲間とフットサルをして楽しい時間を過ごしています。ソフトウェア技術センターがある川崎市の小向地区では、スポーツや技術や文化など東芝のクラブ活動が活発に行われていますよ。1~2カ月に1度くらいは、ブレイブサンダースも活動している体育館を借りて、みんなでバスケットボール、バレーボール、バドミントンや卓球をしています。
関連する研究領域
- 共通要素技術
OSS活用と“東芝ならでは”の差異化機能の開発で魅力あるソフトウェアを創出 - 東芝レビュー【R&D最前線】
Linux組み込みシステムのテストを効率化するテストツールFuego(2018年9月号)
共創ソフトウェア
開発技術部
ダニエル