■IoT向けマイクロプロセッサApP Lite TZ1001を搭載した環境センシングロガー (p.36-39)(376KB/PDFデータ)
高山 和幸・今村 修史 物流ビジネスの分野では,貨物輸送中の状況をモニタして輸送品質を向上させたいとか,ある特定の製品の保管環境をモニタして製品品質を向上させたいといったニーズがある。東芝は,これらのニーズに応えるため,B to B(Business to Business)向けに環境情報をセンシングできる装置(以下,環境センシングロガーと呼ぶ)を開発した。 この環境センシングロガーは,オールインワンセンサであること,長時間動作が可能であること,及び防塵(ぼうじん)防水対応であることの三つの特長を備えている。すなわち,1台で温度,湿度,気圧,照度,及び衝撃の5種類の環境データをセンシングできるオールインワンパッケージである。また,当社のIoT(Internet of Things)向けマイクロプロセッサApP Lite TZ1001を搭載し,フル充電状態から約2か月間の連続稼働を実現している。更に,防塵防水仕様としてIP67(注1),耐衝撃仕様としてMIL-STD(注2)-810に対応させることで,様々な用途で使用できるようにしている。
(注1)JIS C 0920(日本工業規格 C 0920)で規定される,電気機器器具の外郭による保護等級。 (注2)米国国防総省軍用規格。