本展示は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「先進的量⼦技術基盤の社会課題への応⽤促進」(研究推進法人:QST)の研究テーマの一つ「量子セキュアクラウドを用いた高度情報処理基盤の構築」によって実施されています。

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【展示会レポート】 大阪・関西万博 「エンタングル・モーメント ― [量子・海・宇宙] × 芸術」

「よわい だから つよい 量子暗号通信」

会場写真

当社は、2025年大阪・関西万博の会場で、8月14日~20日の期間限定で開催された特別企画展「エンタングル・モーメント ― [量子・海・宇宙] × 芸術」において、量子暗号通信の展示制作に協力しました。本企画展は「国際量子科学技術年」宣言を記念し、量子の世界と芸術が融合するコンテンツが展開されました。私たちは「よわい だから つよい 量子暗号通信」をテーマに、量子鍵配送(QKD)技術のしくみを直感的に理解できる体験型展示を提供しました。光子をシャボン玉に見立て、ボタンを押して割るインタラクションを通じて盗聴による干渉を可視化しました。子どもたちを中心に、シャボン玉を割っても鍵が安全に届く仕組みを体験できる展示を行い、7日間で5,000人以上が参加しました。
さらに、アーティスト 後藤映則氏の作品「multiplicity」は、量子暗号通信における「観測が量子状態を不可逆に変化させる」という性質に着想を得ています。確定前の曖昧さや重なり合う可能性を、3D造形と光で可視化し、見えない通信の本質を芸術の視点から映し出しています。
これらのアプローチは、量子暗号通信の基本原理を体験として示し、未来の「量子ネイティブ」を育む取り組みに貢献しました。

量子暗号通信 『よわい だから つよい』 展示ダイジェスト動画 (動画:1分23秒)
量子暗号通信 『よわい だから つよい』 展示ダイジェスト動画 (動画:1分23秒)
量子暗号通信 × アート『multiplicity』 展示作品動画 (動画:4分15秒)
量子暗号通信 × アート『multiplicity』 展示作品動画 (動画:4分15秒)

本展示は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「先進的量⼦技術基盤の社会課題への応⽤促進」(研究推進法人:QST)の研究テーマの一つ「量子セキュアクラウドを用いた高度情報処理基盤の構築」によって実施されています。

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