デモ実施概要
目標の検知から捕獲まで、対ドローン セキュリティシステムの
デモンストレーションを実演
福島県南相馬市復興工業団地内に建設された「福島ロボットテストフィールド」内にて、対ドローン セキュリティシステムの実証デモンストレーションを実施しました。*当該施設は、物流、インフラ点検、大規模災害などに活用が期待される無人航空機、災害対応ロボット、自動運転ロボット、水中探査ロボットといった陸・海・空のフィールドロボットを主対象に、実際の使用環境を拠点内で再現しながら研究開発、実証試験、性能評価、操縦訓練を行うことができる、世界に類を見ない一大研究開発拠点です。
*引用:https://www.city.minamisoma.lg.jp
中距離探知レーダによる目標検知、及び自律型捕獲用ドローンによる目標の追尾と捕獲を実演。
12月の澄んだ寒空の下、早朝より対ドローン セキュリティシステムの要となる中距離探知レーダと自律型捕獲用ドローンのセッティングの他、ターゲットとなるドローンのテスト飛行など、デモンストレーションに向けた準備が綿密に進められました。
人間が目を凝らしても見つけることのできない、数百メートル先の小さなドローン。それをレーダが正確に検知し、確実に捕獲した後に安全な場所へ移送する、対ドローン セキュリティシステムの一連の機能がフィールドで実際に披露されます。
遠方から飛来するターゲットドローンを早期検知
自律型捕獲用ドローンが発進し、目標を正確に追尾
不審なドローンが侵入する想定のシナリオの下、ターゲットドローンが数百メートル先より施設に向けて飛行を開始。中距離探知レーダがいち早くその到来を検知し、操作員へ警報を発します。
レーダはターゲットドローンを見失うことなく検知し続け、いよいよ自律型捕獲用ドローンへ発進の指示が出されます。時折吹き付ける海風の中、自律型捕獲用ドローンはターゲットドローンに向かって急発進。自機に搭載された短距離探知レーダにより目標を自律的に追尾し、捕獲の射程圏内に捉えます。
ターゲットドローンを捕獲した後に安全地点へリリース
一連のシナリオが無事完了し、対ドローン セキュリティシステムの有効性を証明
目標捕獲の指示を受け、自律型捕獲用ドローンはターゲットドローンへさらに接近し、捕獲用の網を射出して無事にターゲットドローンを捕獲。その後自律型捕獲用ドローンはあらかじめ設定された地点まで飛行して捕獲目標を安全にリリースし、発着場所へ帰還しました。
ドローンの検知から追尾、捕獲に至る一連のシナリオを無事完了し、対ドローン セキュリティシステムの有効性を証明するとともに、実環境下における様々なデータを収集しました。今後も当社は空の安心安全の実現に向けて、デモンストレーションを含む多様な評価検証を実施してまいります。
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お客様にとって脅威となり得る不審なドローンを検出、追尾、識別、対処するレーダやセンサをご紹介いたします。