当社取締役会からの進捗状況に関する発表について(和訳)

2021年09月08日

 当社の取締役会は、全てのステークホルダーの利益のため、ガバナンス、安定性及び透明性の向上への取り組みを積極的に継続しています。7月30日の取締役会による直近の発表以降、当社は取締役全員出席による取締役会を2回開催しております。

 戦略委員会(以下「SRC」)は、毎週の会合に加えて、株主、潜在的投資家及びその他の市場参加者との対話を継続しています。これらの対話は建設的なものであり、当社と株主の皆様とのより緊密な連携を促進しています。また、取締役会は、執行部に対して、当社の事業ポートフォリオと資本配分に焦点を当てながら、当社の明確なビジョンを反映した大胆な中期経営計画を策定するように促しつつ、同時並行で戦略的選択肢の徹底的な検討も行うというアプローチをとっています。これらの対話とそのような取締役会のアプローチとは方向性が合致しています。

 こうしたプロセスの一環として、SRCは、戦略的選択肢の1つとして当社の非上場化が実現可能であるかを検証するために、潜在的な投資家と闊達な対話を行い、そうした対話の内容を取締役会に報告しています。そして、取締役会は、この一連の検討に関しては、非上場化を目指す際に直面する多くの課題を解決するためのアプローチも含め、潜在的投資家による当社の企業価値を高めるためのアプローチがどのようなものであるかを理解することにSRCは先ず注力するべきであると判断いたしました。取締役会は、価値向上に関する議論が取締役会として満足のいく形で完了すれば、その後、有意義かつ十分な情報に基づいた価格に関する議論が最も実りあるものになるであろうと考えております。

 従って、取締役会は、まだ今後の行動の方向性として何が最適であるかを決定してはおらず、実現可能な戦略的選択肢の検討を続けているところです。

 指名委員会は、最適なCEO後継者の候補の選定に向けて、現在及び将来の事業環境を考慮に入れ、CEO後継者としての理想的な資質が何かを検討しております。CEO後継者の候補は、適切な会社のビジョンを持ちながら、株主還元の機会と増加を実現するプロセスを通じて、当社とステークホルダーを主導することができる人物であることが重要です。

 また、指名委員会は、取締役会議長及び監査委員を務めることができる取締役候補者の選定に向けて、それぞれに求められる資質を明確にし、検討しております。選考対象となる方の数が多いこともあり、監査委員の候補の選定が最も進んでいます。今後数か月で候補者の人数を絞る見込みですが、適切な時期に進捗状況をご報告いたします。

 報酬委員会は、執行役報酬と取締役報酬を業績や株主利益とより密接に連動させるための委員会による包括的なプログラムの策定に際して支援を受けるため、外部専門家を採用しようとしております。

 監査委員は4回会合を開きました。監査委員会は、主計部から第1四半期決算の報告を受けるとともに、独立監査人から四半期レビューの報告を受け、その内容を審議し、確認しました。これに加えて、社内の重要な会議への出席、執行役・部門長との報告会議の開催、各種リスク委員会での審議に対する助言、グループ監査役連絡会でのスピーチ、内部監査結果の報告を受けるなどの具体的な活動を行いました。ガバナンス強化委員会については、8月6日にお知らせしたとおり、委員の選定を完了し、委嘱事項についての活動を開始するとともに、コーポレート・ガバナンスの視点からの助言を得るために複数の学識経験者を選定しました。

 取締役会は、取締役会全員が執行部と緊密に協力し合い、株主価値を向上するべく前進して参りました。取締役会は、今後も従業員、顧客及び株主の皆様に対して、可能となり次第、追加の情報をお伝えいたします。

なお、原文である英語版は以下でご覧いただけます。
https://www.global.toshiba/ww/news/corporate/2021/09/news-20210908-01.html