第9回 【国際】スマートグリッドEXPO [展示会・イベント レポート]

展示会レポート

本展示会では東芝グループブースにご来場いただき、誠にありがとうございました。

今回の展示の中から東芝グループ各社のトピックスをご紹介します。

今回の東芝グループ出展では、2018年11月に発表された「東芝Nextプラン」にて掲げた『サイバー・フィジカル・システム(CPS)テクノロジー企業の実現』に向けて、エネルギー分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)をテーマとして、未来のエネルギーをデザインする東芝の総合ソリューションをご紹介しました。

ブース正面のモニターでは、東芝がどのようにデジタルトランスフォーメーションを実現していくのかといったメッセージのほか、東芝とのプロジェクト共創パートナー企業様のインタビュー映像を放映しました。

展示ゾーンは、「再生可能エネルギーの拡大」ゾーンと「電力系統安定化への貢献」ゾーンの2つです。

「再生可能エネルギー」ゾーンにおいては、「再生可能エネルギーの主力電力化」に向けて、長年の発電事業ノウハウに裏付けられたバイオマス・地熱・小水力発電や、拡大する太陽光発電・風力発電、発電された電力を効率よく蓄積・利用する水素システム、およびそれらの分散リソースをIoT技術を用いてあたかも1つの大きな発電所のように機能させる「バーチャルパワープラント(VPP)」によって、再生可能エネルギーの不確実性を吸収・調整し、安定した電力需給を実現していく構想をご紹介しました。

具体的な取り組みとしては、再エネを利用した世界最大級の水素エネルギーシステムを福島に建設開始、電力会社と連携したネガワット(利用者が節電した電力の取引)アグリゲーターサービスの開始、2010年度から実証実験を行ってきた「横浜スマートシティプロジェクト」の事業化などがあります。

また、風力発電や太陽光発電パネルの模型展示のほか、太陽光発電システムの事業計画時から廃棄までを一貫サポートするための、太陽光発電パネルのリサイクル・リユース事業を、実際の素材やリサイクル品の展示でご紹介しました。

「電力系統安定化への貢献」ゾーンでは、電力系統設備における様々な運用データや設計データを収集し、東芝アナリティクスAIによって分析、サイバー空間でのシミュレーションで、社会環境の変化に応じた最適な電力系統設備の設計・運用を支援する東芝の「エネルギーシステムのデジタルツイン」をはじめとして、電力系統の運用に関わる模擬訓練を行えるWindowsベースのシミュレーターや、太陽光発電や風力発電などの地域特性を活かして建設される発電所からの長距離・高効率な直流送電を実現する電力変換技術、ドローンを活用した架空送電線の保守サービスなど、次世代のエネルギー環境を支える東芝の多様なソリューションを、パネルとモニターでご紹介しました。

これからも、デジタルトランスフォーメーション(DX)により東芝グループがご提案する新たな価値にご期待ください。