ITER向け世界最大級トロイダル磁場コイル三号機の完成・出荷について
~当社エネルギー機器の製造技術・知見による核融合発電実現への貢献~
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2022年09月28日
東芝エネルギーシステムズ株式会社
当社が、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構より受託し製造している、核融合実験炉イーター(以下、ITER)向けの世界最大級のトロイダル磁場コイル三号機が完成しましたのでお知らせします。2021年6月トロイダル磁場コイル一号機の完成注・出荷、2021年11月二号機の出荷に続き、三号機もフランスへ向けて出荷しました。
ITERは、将来のエネルギー源の一つとして期待される核融合エネルギーの科学的、技術的な実現可能性を実証することを目的に、日本、欧州など世界7極が参画し、フランスで建設が進められている熱核融合実験炉です。熱核融合発電は、燃料の重水素と三重水素を1億度以上のプラズマ状態に保ち、核融合反応させることで発生した熱を利用して発電します。
トロイダル磁場コイルは、核融合反応に必要な高温のプラズマを閉じ込めるための磁場を発生させる超電導コイルです。ITERではトロイダル磁場コイル18基が用いられます。トロイダル磁場コイルは、1基あたりの高さ16.5m、幅9m、重量約300トンのD字型形状をした超電導コイルです。当社は、本トロイダル磁場コイル4基の製作を担当しており、来春に出荷を予定している4基目のコイルをもって、すべての出荷が完了します。
当社は、長年培った大型エネルギー機器の製造技術や知見を用いて「地上の太陽」と呼ばれるITERプロジェクトを支え、未来のエネルギー、ひいてはカーボンニュートラル実現に貢献していきます。
注 「完成」追加(2022年10月3日更新)
完成したトロイダル磁場コイル三号機(写真)
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