- ユニバーサルデザイン
東芝グループは従来から、さまざまな事業分野でユニバーサルデザインに取り組んでいます。お客様(ユーザー)の多様性を理解し、できる限り多くの方に満足いただける商品を提供することによって、より快適な生活と安心して暮らすことのできる社会に貢献することが東芝グループの目指すユニバーサルデザインの姿です。
Philosophy
一人ひとりの安心と笑顔のために、
価値ある商品を創造します。
年齢や性別、障がいの違いを超えて、誰もが安心に快適に暮らせる社会の実現に貢献します。
Vision
「使えない」を「使える」へ、
「使いづらい」を「使いやすい」へ
親しみやすく、安心して使っていただける東芝のユニバーサルデザイン。
イノベーションにより、常に使いやすさと利便性の向上を図り、
より多くの方に“使いたい”と思っていただける、魅力ある商品を目指します。
Guideline
東芝グループは、5つの大項目と15のガイドラインからなる「東芝ユニバーサルデザインガイドライン」に基づき、
さまざまな商品でユニバーサルデザインに取り組んでいます。
- ・使いやすさが伝わること
- ・使い方が簡単でわかりやすいこと
- ・身体的な負担を軽減すること
- ・利用者や利用環境・状況の違いにかかわらず、
有効性を発揮できること - ・安全性を追求し、心理的な不安を軽減すること
Concept
東芝グループでは、ユニバーサルデザインのポイントを「ユーザーの拡大」と「使い勝手の向上」の二つとしています。
- ユーザーの拡大(アクセシビリティ向上)
- ・これまで使うことのできなかった方や、利用時に不便を感じていた方を減らし、利用できる方を増やす
- 使い勝手の向上(ユーザビリティ向上)
- ・安全性を含めた利用者の利便性を高める上での機能・性能の向上を図る
UD Process
人を中心とした設計プロセスに、ユーザーの声と、さまざまな知識や経験を集め、商品やサービスを開発します。
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- 知るUnderstand
- 商品企画の担当者や設計者、デザイナーなどが一緒になってユーザーの商品に対するご要望や、商品が利用される状況などを調査します。
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- つくるProduce
- 調査の結果から、商品のコンセプトやアイデアを検討し、それらを具体的な形として検討します。
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- 確かめるConfirm
- 試作が本当にユーザーの要望を満たしているかどうかを評価します。評価の結果によっては、設計案を見直し、再び試作を行うこともあります。
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- 調査・研究Studies & Research
- ユニバーサルデザインを実施する上で不可欠な調査や研究を行い、データとノウハウを蓄積します。
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- UDアドバイザー制度
- ユニバーサルデザインに関心が高い障がいのある従業員や多国籍の従業員が、インタビューやアンケート調査、商品評価などを通じて、ユニバーサルデザインに配慮した商品の開発に参加しています。
詳しくはコチラ
活動事例
京王電鉄様向けエレベーターの凸文字ボタンの開発について、ユニバーサルデザイン・アドバイザーを含めた点字を読むことに不慣れな中途失明者や弱視者による評価を行いました。より多くの方にとって駅のエレベーターを使いやすくするために、ボタンの行き先表示を、見て読みやすく、触ってわかりやすい凸文字表示にしました。
ユニバーサルデザイン・アドバイザー制度に関する論文「ユニバーサルデザイン(UD)・アドバイザー制度
~障がいのある従業員によるUD商品評価参画への仕組みづくり~」
(要旨)
東芝グループでは、利用者の声(VOC: Voice of Customer)に基づいてユニバーサルデザイン(UD)を実践しているが、VOC収集をより強化するために、2007年に“ユニバーサルデザイン(UD)・アドバイザー制度”を立ち上げた。これは、障がいのある東芝グループ従業員が所属部門の壁を超えて、UD商品の開発や評価に協力する制度である。本制度は、社内のUD評価の促進や東芝グループの人材の活動領域拡大に寄与している。今後も、制度の改善を図り、さらに東芝グループのモノづくりに貢献できる制度として発展させていく。
ユニバーサルデザイン・アドバイザー制度に関する論文:
障がいのある従業員によるUD商品評価参画への仕組みづくり(PDF:416KB)