――2024年シーズン前半戦は20試合に出場して18試合で予選通過、メルセデス・ランキング9位(912.44ポイント)と好調でした。この成績をご自身ではどのように評価していますか。
「優勝できなかったのは悔しいですけど、けっこう良かったのかなと思います。スタッツは昨年に比べて大幅に良くなっているので、前半戦は不満に感じることよりも『良かったな』と感じることのほうが多かったですね」
――昨年と比べて何が良くなったと分析されていますか?
「ボギーの数が減ったところですかね」
――パーセーブ率(パーかそれより良いスコアを獲得する率)が昨年の87.5127パーセント(14位)から今年は89.6701パーセント(3位)に上昇しています。
「オフの間にアプローチをけっこう重点的に練習したのが結果につながったのかなと感じています」
――具体的にどんな練習をされたのでしょうか?
「自分のイメージした球を自分のイメージしたところに落とす練習をずっとしていました。たとえば球の高さも今まで以上に細かく高低を打ち分け、球の落としどころも1ヤード刻みで狙うようにしました。いろんな番手で、いろんなフェースの開き方で、とにかくいろんなアプローチを打ち続けました」
――そういう練習をしたほうがいいということは、どなたかに指摘されたのでしょうか?
「お父さんに指摘されました。『そこが一番の弱点だから、強化したほうがいいんじゃない?』みたいな感じで言われて取り組むようになりました」
――どなたかの技術指導は受けたのですか?
「いや、受けていません」
――そうするとお父様と二人三脚で取り組んだ?
「技術以外の部分はフィジカルトレーナーさんにずっと見てもらっています」
――前半戦で最も印象に残っているのはどの試合ですか?
「アース・モンダミンカップ(6月20日~6月23日)ですかね」
――その試合が印象に残っているのはなぜですか?
「いつも予選を通れないくらいの苦手コースで、あまりいいイメージがなかったんですけど、今年はショットの調子が良くて、パターも比較的入ってくれたので、3位に入れてうれしかったですね」
――――そうすると前半戦で一番満足した試合?
「いや、半分は満足していますが、半分は悔しい気持ちですね」
――逆に悔しい気持ちが強かった試合はありますか?
「(宮里藍)サントリーレディスの最終日はもう少し思い切ったプレーができたらよかったですね(首位と1打差で最終日を迎え、通算6アンダー6位タイでフィニッシュ)」
――ゴルフの試合以外で印象に残っていることは何かありますか?
「ゴルフの試合以外で? うーん、ないかもしれませんね」
――オープンウイークが1週ありましたが、ゴルフの試合から離れてリラックスした時間の過ごし方はできましたか?
「船に乗って釣りに行く予定があったんですけど、今年の新潟は雨が多くて中止になってしまいました」
――間もなくオープンウイークが終わり、後半戦の17連戦が始まりますが、どのように戦いたいですか?
「前半戦のボギーの少なさを生かしながら、後半戦はもう少しバーディーを取りたいですね。最近ちょっと微妙な試合が続いているので、試合に出場するからにはやっぱり最低限でもトップ10には入りたいです。内容的にもあまりよくなかったので、気になるところは修正して前半戦以上に安定した成績を出したいですね」
――そのためにはどんな取り組みが必要だとお考えですか?
「パー5の取りこぼしが多いイメージがあるので、パー5でしっかりバーディーを取っていけたら、もっと安定するかなと思います」
――後半戦は選手権(ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会)が沖縄開催(かねひで喜瀬カントリークラブ)ですし、例年とは少し違った印象になるかもしれません。
「選手権の開催コースは沖縄の中でも行ったことがない地域なので、どんなコースか楽しみですね」
――後半戦の活躍を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「今シーズンはいい状態で試合に臨めることが多いので、後半戦は2勝目を取りに行きたいですね。2勝目を挙げることができたら、年間複数回優勝を目指して頑張ります!」